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日下潤一賞 武智 則浩展

HBファイルコンペvol.23 大賞展二週目は武智則浩さんです。

どこか奇妙で、うつろげな女性像。
見ているとゾクゾクするような感覚になる不思議な作品が並びました。
足の指の折れ具合や髪の毛の質感、ほくろの数など描写も細密に描き、
デティールに強くこだわりを感じます。

 

 

— このような作品を制作するようになるまでの経由を教えて下さい。

最初はインターネットなどの画像を組み合わせて制作していましたが、
出来上がる作品に違和感を感じ、実際に写真をみながら描くようになりました。

— モデルさんも実際にいる人ですか?

モデルさんは友達に頼んだり、知り合いに紹介してもらったりしています。
初対面だと断られる事が多いですが、紹介されて仲良くなり
その方と距離感が短くなると、了解を頂けることが多いです。
自分で交渉して撮影するので、なかなか大変ですが。

 

 

— モデルさんを選ぶ基準はありますか?

自分がピンときたらですね。
ピンときたらダメもとでお願いします。(笑)

— 撮影時の様子も楽しそうですね。絵をみると、彼女たちも楽しんでいるように見えます。

モデルの方が決まると、どのようなポーズをとってもらおうかと方向性を考えます。
何を着てもらおうか、何を食べてもらおうか…
自分で考えた構図をしてもらいながらの撮影が一番楽しいですね。

 

 

— 今後はどのような作品を制作したいですか?

自分が美しいと感じる人を描きたいですね。
今は女性が多いけど、キレイだなと思える男性とかも描いてみたい。
例えばhydeさんとか(笑)GACKTさんもいいな。外国人も描いて見たいですね。
今後の活動はアート系のギャラリーに売り込みに行ったりしたいです。

— では、最後に受賞された感想をどうぞ。

HBギャラリーは正統派な場所だと思っていたので、
僕のような作風のものが入賞するなんて、意外でとても嬉しく思いました。
続けるとどこかで見てくれる人がいるんだと感じました。

 

日下潤一氏とオープニングにて

 

インタビュー / HBstaff 土生はづき

 

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