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山﨑美帆個展「みずうみの屈折率」

今週の作家さんは山﨑美帆さんです。
現在、長野県松本市にお住まいの山﨑さん。
2年半ほど前より、東京から制作拠点を移しイラストレーションのお仕事を続けられています。

やさしい線と色合いで、動物や木々をぽつぽつと呟くように描かれた作品たち。
感じたままに描いているようで、でもどこかバランスが保たれているような
そんな不思議な魅力があります。会場で流れているかわいらしい楽曲も山﨑さんによるもの。
絵に通ずるものがありそうです。音楽にも耳をすませながらおたのしみください!

 

 

– 今回の展示テーマについてお聞かせ頂けますか?

実家の近くに小さくてマイナーな湖があるのですが、
個展のテーマを考えているときにたまたま家族で行ったんです。
そこの湖には、むかし市内のお寺から鐘をぬすんだ人が、追いかけられた末に鐘を湖に捨て、
今もまだ鐘が沈んでいる…という伝説があるそうなんです。
湖を見て反射する景色を見たり、角度によってはその鐘が見えるのかも…と思ったり、
いろいろ想像が広がっておもしろいなと思いました。

タイトルを決めてから、いしいしんじさんの「みずうみ」を読みました。
その世界にはまって、描いているうちにふしぎな世界がでてきました。
いしいさんの世界にひっぱられているのかもと。
「みずうみ」はいしいさんが松本に住んでいた頃に書いていたそうなので、
なにか繋がっているのかなとも思います。

 

 

– 制作拠点を移されてから、イラストレーターのお仕事をするうえで
よかったこと、またその反対に思うことなどありますか?

山とか癒されるなぁと思います。
東京へは何かのついでに来ることもあるのですが、
気軽に打ち合わせに行けなかったりとなかなか会えなくなりました。
今もお仕事はメールなどでやりとりさせていただいています。

 

 

– 暮らしの変化はありましたか?

以前はアパートのベランダで野菜を育てていたのですが、今は庭で育てています。
人がおだやかで、住みやすいなぁと思います。
どうして松本なの?とよく聞かれるのですが、
ちょこちょこといろんないいことがあって、全体としていいところです。

ものづくりをされている方も多く、特にクラフト系の方々には刺激をもらっています。
楽しいことがありすぎないのもいいかなと。東京にいた頃は行きたいところがいっぱいありました。
遊びたいけど仕事もあるし…という感じがあったので、前よりは誘惑が減ったかなと。

 

 

– 制作するにも、生活するにもすてきな場所ですね。
最後に今後やってみたいお仕事、やりたいことなどおしえてください。

お話に絵をつけることがやってみたいです。
また、去年いちど京都の恵文社さんで、音楽の人がテーマ本を選び、
それに合わせた演奏をしているときにライブペインティングをするというイベントに出させていただきました。とてもおもしろかったので、またいつかできたらいいなと思っています。

– ライブペインティング、ぜひ見てみたいです。すてきなお話ありがとうございました!

 

 

山﨑さんご自身で作られたZINEや缶バッチ、ラッピングペーパーなどグッズも充実しています。
展覧会の記念にぜひどうぞ!5日(水)17:00までです、お見逃しなく!

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