阿部千香子個展「windows」
今週の作家さんは阿部千香子さんです。
HBでは約2年ぶり、2回目の個展となります。
つぶつぶとした線がとてもかわいらしい阿部さんのイラストレーション。
少ない色数でも表現のできる技巧と、親しみやすい線画で、数多くの媒体でご活躍されています。
日頃から気になった言葉を集め、絵のヒントにしているという阿部さん。
ユーモアたっぷりな作品タイトルにもぜひご注目を!
— 今回の展示のテーマについてお聞かせ頂けますか?
いろんな窓をテーマにしています。
自分のなかの色々な小窓をもう一度開けたり、覗いたりして
そこからひっぱり出してみました。
前回の個展からの2年間で、自分の記憶や印象に残ったことを絵にしたものと、
お仕事で楽しく描かせていただいた絵を飾っています。
— すごくかわいらしい線ですよね。どのような技法で描かれているんですか?
ラフは鉛筆で描き、その後スキャニングしペンタブレットを使って描きます。
ラフの時点では、最終的に出来上がる絵よりずっと小さめに描いています。
パソコンはWindowsを使って描いていて…実はタイトルにもそういった意味が含まれています。
— 珍しいですね !でもそこが阿部さんの作品のおもしろさに繋がっているのかもしれません。
阿部さんの視点や言葉のひっかかりがおもしろいなと思うのですが、日頃からメモなどはよくとられますか?
そうですね。メモをとったり、思いついたときにスマホに言葉を残したりします。
最初に文章で考える事が多いですね。
テレビでおもしろいと思ったことや、盛大に笑ったなぁと感じたことがあったらメモしてみたり。
モノを見て、これとこれを組み合わせたらおもしろいんじゃないかな?と考えたりもします。
今回のDMの絵を描いた時は、ちょうど冬季五輪を開催しているときで、
ずっとテレビでカーリングの試合が流れていたんです。
選手たちの「yap!yap!yap!」という声が聞こえてきていて、
それをどうしても描きたいなと思って絵にしました。
カーリングのハウスの、青・赤・白のカラーもいいなぁと。
— パソコンで描くのはどれくらい時間がかかりますか?
描く時間よりも、アイデアを出す方が時間がかかりますね。
元々持っていたアイデアを、お仕事になったときに改めて取り出して描くということもします。
— 常にアイデアをストックしておくような感覚ですね。
阿部さんのお仕事はよく本屋さんでも拝見しています。
2年前に個展をされたときよりも、お仕事の数が増えているような気がします!
ありがたいです。HBはパワースポット的な場所で、
「HBでその後が変わるよ!」と言われていました。
— そんなことはないと思うのですが…。阿部さんの努力の証ですね。
最後になりますが、今後イラストレーターとしてどのように活動していきたいですか?
クライアントの要望に応えつつ、自分らしさを表現できる仕事をしたいです。
そして今の自分も大事にしつつ、新しいことにも挑戦してみたいです。
— ありがとうございました! また作品を拝見できるのを楽しみにしております。
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