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菅野博子個展「こんなときもあったよね!」

今週の作家さんは菅野博子さんです。HBでの個展は約2年ぶり、今回で10回目となります。
福島県のいわき市を拠点に、コンスタントに制作を続けられています。

今回は、菅野さんのまわりの大切な人々をテーマに描きました。
若い頃のお父様のお写真や、ご自身の幼い頃、また菅野さんの大切な人たちを描いています。
お写真を見ながら、こんなときもあったんだ、と感慨深い気持ちになったという菅野さん。
丁寧に描かれた人物は、菅野さんの思い入れがこもった温かい表情ばかりです。

 

 

— 今回は人物をたくさん描いていますね。菅野さんご自身の絵もありますね。

去年父親が亡くなって、古い写真を整理していたら若い頃の写真がたくさんでてきたんです。
モノクロだったりもして、こんなときもあったんだと感慨深いきもちになりました。
父親の若い頃や自分の幼い頃の写真を見て描いたり、地元のいわきに住んでいる大好きな人たちに
写真を撮らせてもらって描きました。

身近な人だと想いがあるので、知っている人を描くとやはり違うなと思いました。

 

 

— 菅野さんの絵を見ているとあたたかい気持ちになります。
2年ぶりの個展はいかがですか?

余裕をもって前もって描けましたし、準備もできたのでよかったです。
新作の絵本も完成しました。
数えてみたら、今回が10回目の個展だったんです。時は流れましたね。
1回目の個展の際、「映画の気分」という本を出して、
10回目で「うちのミィ〜」が出せました。絵本をつくるのはやっぱり楽しかったです。
個展をすること自体も楽しみで、 わたしはHBで個展をするのが好きなんだなぁと思いました。

 

 

— 10回目とはすごいですね!ギャラリーも、菅野さんのように継続してがんばります!
新作の絵本「うちのミィ〜」が可愛らしいですね。全てご自身で作られたのですか?

最初は講談社の絵本新人賞に向けて描いたんですけど、そのままボツになって…
でもせっかくだから立派なものに!と思い、自費出版で制作しました。

 

 

— 菅野さんの絵は、絵本にぴったりですよね。

ありがたいことに、秋口に絵本が出る予定なんです。
岩手県の久慈市を舞台にしたお話で、取材にも行かせて頂きました。
月に1度、避難訓練をしていたという、とある幼稚園のお話なのですが
その訓練があったから、2011年3月の震災当日はみんな無事に逃げることができ、
助かったという内容です。

以前、HBでの個展を観に来てくださった岩崎書店さんにお声掛けいただいて
お仕事につながりました。 絵を覚えてくださっていたんだ、と思い嬉しかったですね。
HBで個展をやると、見に来てくださる方が多いのでやりがいがあります。

 

 

— 実際にお仕事になってよかったですね。菅野さんの絵本、楽しみです!
絵本のお仕事も控えていてお忙しくなると思いますが、今後どのようなお仕事がしたいですか?

自分ではそう思っていなかったのですが、
デザイナーさんの方々によく「絵本が向いてるよ」と仰って頂けているので、
絵本のお仕事がいっぱいくると嬉しいです。

—  菅野さんの益々のご活躍を楽しみにしております!絵本が完成しましたらぜひお知らせください〜

 

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