副田高行賞 舞木和哉個展 「Remember you take out the garbage in the morning. 朝にゴミを出すことを忘れないで」
HBファイルコンペvol.24 大賞展3週目は副田高行賞を受賞された舞木和哉さんです。
普段はフリーランスでデザインのお仕事をされている舞木さん。
絵は毎日欠かさず描かれているそうです。
そんな日々のたくさんのスケッチからうまれた、20作品が見事に大賞に輝きました。
流れるように描かれた線画と、そこに添えられた英文とのバランスがここちよいものばかりです。
— この度は受賞おめでとうございます。昨年、初めてコンペにご応募くださったそうですが、きっかけは何でしたか?
知り合いが「応募してみたら?」と勧めてくれたことがきっかけになりました。
— 受賞の知らせを聞いたときはどんなお気持ちでしたか?
めちゃくちゃ嬉しかったですね。賞をとれるとは思っていなかったので。
ファイルを預けることで、絵を見た方からお仕事をもらえるのかな?という気持ちでした。
— 副田さん以外の審査員の方からの評価も高かったです。
今回展示された作品は、普段から描きためていたものなのですか?
日頃、描いているスケッチから選んでいます。
仕事をしている合間に描いたものや、電話で話している最中の、無意識な落書きからうまれたものなど
量だけは山ほどあります。量をこなした中から、光る何かがあるのではと思っています。
— 舞木さんの絵は達者な感じがするなと思っていました。普段デザインをされているということもあり、
そういった部分も影響して絵に厚みが出るのかなと。
デザインの影響はありますね。ポスターのようにキャッチコピーをいれたくなります。
絵を描くのは感覚的に、タイトルや作品に書く文は知覚的に、
右手が書いたり左手で書いたり、図のような感じでいったり来たりしているかんじです。
それを形に、と思ったらこうなりました。
— 線は何で描かれているのですか?
線は外壁用のインクで描いていて、背景はリキテックスでシルクスクリーンで刷っています。
場所によってはインクが薄かったり、厚みがあったりして味があるのが気に入っています。
— 舞木さんの絵は、生活空間にあったら素敵だろうなと思います。
ありがとうございます。以前、IDEEさんで展示をやらせていただいたことがあったのですが、
その時も、自分が家にあったら飾りたい絵はどんなものだろう?と思って描きました。
家に置きたくないものは描きたくないなと。
— 今後、どんなお仕事をしてみたいですか?
ニューヨークのACEホテルに絵を描いてみたいです。
そこは、選ばれたアーティストが客室の壁面にペイントができるというホテルなんです。
3年程ニューヨークに住んでいたこともあるので、何かつながったらいいなと思います。
— いいご縁があるといいですね。最後に、アピールしたいことなどありましたらお願いします!
気に入った絵があったら部屋に飾って欲しいです。
キャンバスも廃材を利用して作っていますし、絵も無意識からうまれる排泄物みたいなもの。
今回の展示に限らず、自分のテーマはいつも「朝にゴミを出すことを忘れないで」なのです。
審査員の副田さんと。
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