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オガワミホ個展「静かな時間」

今週の作家さんはオガワミホさんです。HBでは初めての個展となります。
女の子のポートレイトをテーマに制作をされているオガワさん。黒い瞳と、デフォルメの美しさが目をひく作品です。
様々なシチュエーションで、女の子の繊細な内面を見事に表現されました。ぜひご覧いただきたいです!

 

 

— オガワさんはこれまで個展をされたことはありましたか?

2002年に初個展をしました。当時も女の子をテーマに描いていたのですが、
油彩で渋い茶系の、色味があまりない世界観を描いていました。
画家の松本竣介や佐伯祐三に感化されていた時期で、あの暗い雰囲気のタッチで友人や女性を描いていました。
学祭で発表した作品を見てくださった、ギャラリーオーナーの方に声をかけて頂き展示をしたのが最初です。

 

 

— その頃からイラストレーションを意識されていましたか?

当時はまだ意識していなかったです。
大学時代は油絵学科だったのですが、卒業してからは広告制作会社にデザイナーとして入りました。
絵を通して、社会とのつながりを持ちたいという気持ちや、自己満足ではなく世に出したいという気持ちがありデザイナーという職業を選びました。そこで仕事をしていくうちに、イラストレーターという職業を知りました。
元々は絵描きだったのでイラストレーターへの道へ魅かれていき、自分の絵で仕事をしたいと思い会社を辞めることに。
同時に、青山塾へ入り勉強をしながらイラストレーターを目指しました。

 

 

自分の絵がなかなか決まらず、今の絵になるまで7年くらいかかりました。迷いながらもこつこつと描いてきました。
女の子を描いているときは幸せです。気持ちがいいので、描くことだけは辞めないようにと思い続けてきました。

個展を決めたときに、女の子だけの絵でやろうと思ったのですが、
人に見せるにはどうしなきゃいけないんだろうと、1年間真剣に考えさせられました。
そこから絵が急に変わったかなと思います。個展を決めてよかったと思いました。
見せる責任が出てきて中途半端には出来ないなと思うし、いかに楽しんで見てもらえるか、かつ女の子だけで成立できるようにと考えました。

 

 

— ポートレイトだけで楽しめる展示になっていて素晴らしいと思います。今後はどんなお仕事をしていきたいですか?

最近、文庫本の装画を描かせていただいたのですが、これからももっと装画のお仕事や、
本にまつわるお仕事をしていきたいです。そこからまた幅広くお仕事をしていきたいと思っています。

 

 

 

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