妹尾香里個展「a nice day!」
今週の作家さんは妹尾香里さんです。HBでは初めての個展となります。
ステーショナリーのお仕事や、雑誌の挿絵、装画のお仕事などでご活躍中の妹尾さん。
今回は、生き物たちのなんでもない日常をテーマに、ほのぼのとした楽しい空間が広がりました。
大人っぽいかわいさもあるキャラクターや色合いが魅力的です。
隅々まで見応えのある展覧会となっております!お見逃しなく!
— 妹尾さんの絵は物語性も感じられて、とても楽しいですね。何かテーマを決めて描かれてるのですか?
クマとか森のシリーズは描きやすくて描いちゃうんです。
雑誌を見てかわいいなと思ったものから、イメージをふくらませて描いたりすることもあります。
自分だけで描いていると、いつも同じような感じになるので、
無理矢理テーマを与えて描くこともやってみようと思います。
— どの絵もアイデアが豊富だなと思うのですが、常に書き留めたりしているのですか?
ふと思いつきます。ラク描きもしないので、描くぞ ! と思って描きます。
— よく見ると小さい生き物が居たりして、じっくり楽しめますね。
妹尾さんは個展をされるのは何回目ですか?
今回で3回目で、カフェや小さいギャラリーでやったことがあります。
初めてこういった場所でやるので、不安で怖いです。
— 妹尾さんは岡山のご出身だそうですが、東京での活動はいつ頃始められたのですか?
岡山の大学を出て、就職のため東京へ来て、デザイン関係の仕事に就きました。
中古車やタイヤの広告などをつくっていました。
派手で目立つものが多く、自分には向いていなかったかな…と思います。
そこは1年で辞めてしまったのですが、最後にやらせてもらった仕事が、ちょっとだけ絵を描く仕事だったんです。
それが楽しくて絵の方に進むきっかけにもなりました。
— お仕事を辞められた後はどのように絵の道に進まれたのですか?
通勤も嫌だったし、次の仕事のことは何も考えていませんでした。
しばらくは派遣の仕事でお金を貯めて、その1年後に青山塾へ通うことにしました。
イラストレーションの塾選びにはすごく迷ったのですが、青山塾へ通っている方に、
メールでお話を聞いてみたらすごく丁寧にお返事をくださって、そのことがきっかけになりました。
入ったときは、人物を描く授業が多かったので、自然とそういう絵を描く機会が多かったのですが、
100%ORANGEさんが講師で来てくださったときに、鳥の絵を描いて見てもらったら「これがいいんじゃない?」と
言ってもらえて、それからは得意なものを描くようになりました。
— 青山塾へはどれくらい通われたのですか?
派遣の仕事をしながら、3年間通いました。
— 卒業後は営業などされましたか?
3年前にまとめて営業しました。1日2~3件電話をかけるだけで、すごく緊張しました。
でも実際にかけてみると、みんな優しい人でした。
その後すぐに、雑誌「リンネル」の挿絵のお仕事が来ました。
「ファイルを見ました」とご連絡をいただけて、すごく嬉しかったです。
ちゃんと見てくれているんだ!と思いました。
— いいお話ですね。ステーショナリーのお仕事も、妹尾さんの作風にぴったりですが、これはどのようなきっかけですか?
このお仕事は、井の頭公園のアートマーケッツに出展した際に、お声掛けいただきました。
2回続いたお仕事で嬉しかったです。
— 今後やってみたいお仕事はありますか?
CMがやりたいです。 どどっ!!ていうような感じのものをやりたいです。
テレビで流れたらみんなに見てもらえるのがいいなと思います。
他には、これまでは1回きりのお仕事が多かったので、連載のお仕事などやってみたいです。
有名になれるようにがんばります!夢は『情熱大陸』にでることです。
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