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村上朋子個展「立ち止まってみたら」

今週の作家さんは村上朋子さんです。ご自身はじめての個展となります。
村上さんが大好きな植物をテーマに、椿やモクレン、ハナミズキなど
やさしい色合いとカタチで、版画のようなぬくもりを感じる作品が並びました!
ゆったりとした時間を感じられる展覧会です。ぜひ見にいらしてください!

 

 

— 今回はじめての個展となるそうですが、やってみようと思ったきっかけなどありましたか?

自分が色々と営業をしてみて、もっと色々な人に作品を見てもらうきっかけになればと思いましたし、
仕事を増やしていきたいと思ったときに、個展をひらくのがいいのかなと考えました。
あるディレクターさんに「個展した方がいいよ」とアドバイスを頂いたこともありますし、
イラストレーターとして活躍している方たちは、何だかんだ自分から活動しているなと思っていました。

HBで個展をした人は仕事が増えているイメージがあります。
自分の好きなイラストレーターさんはどんな活動をしてるのかなと調べたり、
どうして仕事にむすびついたのかを自分なりに分析してみると、
個展を開いたり、自分なりに作品ファイルを作ったりすることでした。

 

 

— 確かに、みなさん自分からどんどん動いていますよね。作品を飾ってみていかがですか?

本当に全部お膳立てして頂いたと言いますか…
意外ときちんと収まったので、ひと安心です。

— 今回はテーマを植物に絞って発表されましたね。

元々、植物だったりガーデニングがすごく好きなんです。
描きたいテーマはたくさんあったのですが、色々描くと印象が薄れてしまうのではと感じました。
何がいいかなと思ったときに、自分の好きなものでやろうと。そこで植物をテーマにしました。

個展の目的は仕事につなげるためですが、仕事が来る前の段階として
こういう絵を描く人がいるんだ、ということを知ってもらいたいという気持ちも大きいです。

 

 

— 実物では複雑な形をした植物も、村上さんによってデザインされていて素敵ですね。
まわりに植物がたくさんあるのでしょうか。散歩などよくされますか?

今住んでいるところが緑豊かなところで、川崎市で二子玉川へもすぐ行けるのですが、
川を一本渡ると、梨畑があったりぶどう畑があったりしてびっくりしました。
子どもの送り迎えなどで自転車で通ると、小さな川があったり、川沿いに色々な植物が植わっていたりします。
近くに森林公園もあります。

 

 

— 色々な植物を観察できそうですね!
村上さんは現在の絵のスタイルになってどれくらい経ちますか?

色々と試行錯誤で、HBファイルコンペで初めて2次通過したのが2008年なんですが、
そのときは布や別の素材を使って切って制作していました。
営業へ行ったときに「切った線がおもしろいね」と言って頂けたことがきっかけです。

2012年には、アートディレクターの大貫卓也さんの『チョイス』で選んで頂いたときは、
白黒のタッチの作品でした。そのときに「これでいいんだ!」と確信ではないですが、そう思いました。
“和”の感じを褒めて頂けて、そういう絵は意外と少ないから、というような講評をして頂いて
なるほどなと思いました。今でも少し和を感じさせるように、意識して制作しています。
いかにも和風な絵や、墨で描くような和風ももちろんありますが、
かわいいけれど、和の感じがする絵は少ないかなと思います。

 

 

— 村上さんの和の感じはとても親しみやすいですね。 今後はどのように活動していきたいですか?

装丁のお仕事や広告、幅広くやりたいです。
どんどんやっていけたらいいなと思います。文芸誌のお仕事などもやっていきたいです。

 

 

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