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鈴木成一賞 agoera個展「残響」

HBファイルコンペvol.25 大賞展3週目は、鈴木成一賞を受賞されたagoeraさんです。

ゴミ捨て場や台所、白いシャツなど日常の風景を中心に、
淡い色彩ながら静かな迫力も感じられる、力のある作品がずらりと並びました。
受賞後は、鈴木成一さんから装画のお仕事のご依頼もあり、今後益々のご活躍が楽しみです。
ぜひお立寄りくださいませ!

 

 

— この度は受賞おめでとうございます。
鈴木成一さんの大賞と聞いたときはどんなお気持ちでしたか?

その時は勤務先のギャラリーにいて、最初は特別賞かなと思ったんですが、
大賞と聞いて本当にとれるとは思っていなかったのでびっくりしました。

— こんな展示にしたいというイメージは元々ありましたか?

そんなにコンセプトは決めず、コンペの準備の段階でたくさん描いていました。
これまでは、色数やタッチを盛り込みすぎてた部分が多かったので、
そういった部分を削って個性のところを見直そうという気持ちでした。
そういうところを一番意識してまとめました。

 

 

 

— 応募する際に、ファイルの見せ方で意識されたことはありますか?

全体的な統一感が必要だったので、コンペのファイル用に全部描き下ろしました。
これまでHBのファイルコンペで受賞した人を見てると、シンプルな構成で、
ごてごてしていない抜け感のある絵が多い印象だったので、作品選びはそこを意識しました。
印刷の仕方も、出力の色が綺麗に出るように工夫したり、絵の大きさも原寸に近い方が
伝わるかなと思いました。色の共通性も意識して、黒い部分には青や紺、グレーを
調整した色を使って統一感を出しました。

 

 

— 実際に展示をしてみて、鈴木さんからはどんなお言葉をかけてもらえましたか?

「灯台」の絵はやっぱり良いと言ってもらえました。

全体的に基準点を越えているけど、もっとさらに越えて行かないと、といった内容も。
自分自身、ちょっと油断していたなと思っていたし、コントロールしきれていない部分が
あったので、仰る意味がわかりました。もっと上を目指さないとなと感じます。

 

 

— 次の新たな目標はもう決まっていますか?

この方向で仕事としてやっていけるのかわからないですが、
このままでいいとは思わないので、この方向性のさらに上の部分を突き詰めていきたいです。
まだまだ洗練されていないところがあるので、できるところまでやってみたい。
色々と探ったり、発見や吸収をして違う方向性のテイストも探しながら、相乗効果でもっと絵が良くなるんじゃないかと思っています。

 

agoeraさんと鈴木成一さん。  Photo by Morisaki  Tadashi

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