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副田高行賞 星野ちいこ個展「ivory」

HBファイルコンペvol.25 大賞展5週目は、副田高行賞を受賞された星野ちいこさんです。
ご自身初めての個展開催となりました。人物のふとした表情が丁寧に描かれた星野さんのポートレイト。風を感じる軽やかなタッチと、強さと繊細さを秘めた眼差しが魅力的です。お見逃しなく!

 

 

— この度は受賞おめでとうございます。今回、初めて応募してくださったそうですが、受賞を知ったときはどんなお気持ちでしたか?

その前の年に、一度申込みはしたのに作品搬入ができなかったので、今年こそは間に合わせようと思っていました。受賞を聞いたときは、みんなそう思うと思うのですが、最初は何かの間違いなんだろうなと半年くらい思っていました。すごい人がいっぱいいるのに、と思っていました。

 

— 今回、ファイル作りで意識されたことはありますか?

人を描く事は元々やっていたので、そこだけはありました。絵のテイストが定まらないままファイルに入れていたので、統一感があまりないなと思いつつ作っていました。

— ポートレイトはいつ頃からテーマにされているのですか?

子どもの頃から人ばかりを描いていました。よくお人形さんを描くじゃないですか?あの延長だと思います。マンガ家になりたかったのでずっと人を描いていました。

 

 

— 星野さんの作品は透明感がありますが、画材は何を使用されていますか?

アクリルガッシュで描いています。コンペに応募する2年前くらいから、ちゃんと絵の具で描き始めました。描く方法が定まっていなくて、絵の具を厚めに塗ったり、顔を黒く塗ってみたり、白くしてみたり、試行錯誤中だったなという感じでした。

— イラストレーターになりたいと思い始めたのはいつ頃でしたか?

高校生の時、進路を美大に決めてその時には漫画家になりたいという願望はいったん終了しました。その後は、お話はないけど絵だけ描いている状態で、習慣のように続けていました。
大学ではデザイン科に入り、その後はデザイナーになりました。並行して人物の絵も描いていました。
デザインの仕事をしていると、イラストを描く仕事がたまに出てくるので、ちょいちょい自分でも描いていました。ただ、仕事によって絵柄を変えなければならないので、それをやっているとバラバラすぎて、中心の芯がない状態になってしまうんです。「こういう絵を描いていますよ」というのがありたいという気持ちは常にもっていました。そこから、ちゃんとやってみようと思いました。

 

 

 

— 人物を描くときは資料など見ますか?

街を歩いている人を眺めるのが好きなので、そういう人たちを参考にしたり、写真集や雑誌を見てこういう雰囲気の人が好きだなと思ったらストックしています。

— 現代の人の雰囲気が、着ている服などからも感じられますね。星野さんはもう作品の売り込みはされていますか?

まだしていないんです。自分の職場で、広告の絵を描かせて頂いたのですが、それ以外ほとんど外の仕事はやったことがなく、これからやらねばと思っています。

 

 

— やってみたいお仕事はありますか?

なんでもやってみたいです。以前、MeMe Design Schoolの装丁の授業で、青山塾の生徒さんとMeMeの生徒さんが組んで、1冊本を作る授業がありました。仕事ではないですが、装丁の絵をはじめて描いたのですごくおもしろかったです。

— 本のお仕事も来るといいですね。今後益々のご活躍を楽しみにしております!

 

 

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