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中村隆個展「いつかの日」

今週の作家さんは中村隆さんです。ご自身、初めての個展開催となりました!
画材も技法も様々に、本や雑誌、広告イラストレーションなどでご活躍中の中村さん。
今回は色とりどりのカラーペンで、中村さんのこれまでのこと、これからの未来のことなど、さまざまなシーンを描かれました。こつこつと丁寧にひかれた線からは、日常へのやさしいまなざしが感じられます。中村さんの初個展、ぜひ見にいらしてください!

 

 

― まずは今回のテーマをお聞かせいただけますか?

自分でこれは描いておきたいなというもの、今までにあった時間や、出会ってきた人や動物を描きました。特に、昔、 新潟の実家で飼っていた犬で、雪の季節にやってきて、 病気で春を見ないうちに死んでしまった犬がいて、雪の景色しか見ないで死んでしまったので、 勝手なこちらの自己満足ですが、絵の中でだけでも、いろんな季節を見せてあげたいな、と思ったことがきっかけでした。それと少し似たような感じで、他の作品も、こんなことあったなぁという過去と、そんなことあったらなぁという未来のようなもの、2つの「いつかの日」をテーマにしました。

 

 

― とてもいいテーマですね。カラーペンではいつ頃から描かれているのですか?

5、6年前からだったと思います。それまではシャーペンや黒いペンで白黒の線画を描いていたのですが、カラーで描いてみたいな、と思って始めたのが最初でした。その後、仕事でもそういうカラーの仕事が続いたので、それでなんとなくカラーでの描き方に慣れていったのだと思います。

 

 

― 中村さんがイラストレーターになりたいと思ったのはいつ頃でしたか?

高校を出てイラスト科のある専門学校に進む時に、漠然とですが「絵で食べていこう」とは思っていました。ただ、まだイラストレーションというものが今よりもっとわかっていなかったので、本当にイラストレーターというものになりたいと思ったのは、その学校をでて出版社や持ち込みを始めた頃だと思います。

 

 

― イラストレーターになるために、これはがんばった !と思うことはなんですか?

持ち込みや作品ファイルを送らせていただいたりすることは、ずっと続けていました。

―  お仕事で絵を描く際に、心がけていることはありますか?

なるべく丁寧に、わかりやすく描こう、と思っています。少し気をぬくと、自分にだけわかるような描き方をするので、なるべくパッとみてわかってもらえるようなものを描くように心がけています。

 

(↑原画はこんなふうに描かれています!)

 

― 今回、個展をやってみていかがでしたか?

いろいろな人に見ていたいてお話を聞くことで、自分の考えていた以上に人の好みや見ている点というのはそれぞれ違うんだな、ということに気がつくことができて、面白かったです。また、個展に向けて、テーマを決めてある程度たくさん作品量を描いて展示したことで、次に描く時はもっとこう描こう、ということが今までよりハッキリと思えたような気がします。

 


― 最後に、これからの目標、やっていきたいことなどをぜひお聞かせください!

仕事以外で作品をもっと描いていきたいなと思っています。またいつか何かの形で人に見てもらえるようにしたいと思います。

 

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