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町田七音個展「For a moment」

今週の作家さんは、立体イラストレーションを制作している町田七音さんです。
HBでは初めての個展開催となりました。
街ですれ違ったり見かけたりする、 
一瞬の記憶の中の人たち。
そんな気になる人たちを、粘土を使った立体造形で表現されました。服のしわやまつげなど細部までこだわった、今にも動き出しそうな町田さん渾身のキャラクターたちです。ぜひお気に入りの子をみつけてみてください!

 

 

 

立体イラストレーション制作歴は6年という町田さん。
作りたいモチーフが思い浮かんだら、スケッチなどは描かずに、
「どんな服にしようかな?」とイメージを肉付けするように、手を動かし作っていくんだそうです。
まだ作ったことのないポーズや服のイメージがきっかけとなり、少しずつキャラクターの人格が形成されていきます。
モデルは実際にいるわけではないそうで、町田さんの直感と記憶から作られたキャラクターたちです。

 

 

1体の制作日数は、大きさやポーズにもよりますが、だいたい10日前後。
上の写真の女の子は、”長い髪がマフラーに巻かれている感じ”というイメージを元に、
徐々に作りながら考えていき、イメージをより固めていくといった作業をくりかえします。
絵をさっと描くのではなく、何度もイメージを練り、作り進めることのできる行程が楽しいそうです。
町田さんが一番好きな作業は、服のしわを作ること。今作っている服と、似たような服を着ている人をみつけて、こんなふうにしわが入るんだなと観察したりするそうです。

 

 

 

今回はプロの方にお願いしたという、写真パネルでの展示も。
普段は町田さんご自身が撮影をされるそうですが、光の加減や調整などが素晴らしく、自分では絶対に撮れないような仕上がりになったそうです。立体と平面の表情の違いもぜひお楽しみください!

今後は、文芸誌や小説のお仕事やってみたいという町田さん。今回展示したようなテイストや、SFものの本のお仕事をしてみたいそうです。実際には起こり得ないようなシーンなど、町田さんにしか作れない世界観を見てみたいですね!

 

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