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もとき理川個展「フランスのカリスマ」

今週の作家さんはもとき理川さんです。HBでは4回目の個展開催となります。
作曲家、作詞家、映画監督、俳優、歌手…と、多くの肩書きを持ちマルチな才能で愛されたセルジュ・ゲンスブール。波瀾万丈な人生を予期させる誕生のエピソード、数々のスキャンダルや事件、終焉までを、もときさんの軽妙かつ饒舌なタッチで見事に描かれました。エピソードとあわせてお楽しみくださいませ!

 

 

今回のテーマは、もときさんが何年も前から描きたかったというゲンスブールについて。
音楽をテーマに個展をしようと思っていたそうですが、調べて行くうちに、元々好きだった彼の人生があまりにも面白すぎたため、音楽を離れ、1人の歴史にテーマをシフトしていったというほど、彼の人生は波乱に満ちていました。
もときさんは、実際にパリへ取材に行かれ、彼のお家もお墓も訪れたそうです。

 

 

 

 

調べていくほど魅力的なキャラクター、そして、普通に生きていたら絶対に起こらないような数々の出来事や事件。

ゲンスブールが生まれた当時は、夫婦の仲が良くても移民は食べていけないため、子どもが出来ても始末しようという時代だったそうです。しかし中絶すると死刑になるという時代背景、ユダヤ人だったため何度も殺されかけた家族…そんななか、あることがきっかけで中絶に失敗し、誕生したのがゲンスブールだったそうです。この人の人生ってどんなものなのだろう?というところから、彼への興味が湧き、ドラマチックな生い立ちから、その後ビジネスで成功をおさめていく様子、手当たり次第な女性関係などが、ユニークに生き生きと描かれました。

 

 

 

今回もさまざまなタッチに挑戦されたもときさん。最近はまっているという、ステンシル技法も取り入れました。心にじんわりと来るような、あたたかみのあるタッチはもときさんの新境地とも言えるのではないでしょうか。
しかし、技法にとらわれることなく、ゲンスブールの人生を描き出すことに特筆した今回の作品たち。
1枚1枚、ゲンスブールへの愛情が込められています。ぜひ見に来てください!

 

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