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樋口たつの個展「”空にみずうみ”挿画展」

今週の作家さんは樋口たつのさんです。HBでは約6年ぶりの個展開催となりました。

読売新聞夕刊で約1年間連載されていた小説「空にみずうみ」( 佐伯一麦著)で挿絵をご担当されていたたつのさん。掲載された挿絵、全270点の原画と新作を展示しております。壁一面にずらりと並んだ色とりどりの春夏秋冬の風景。のどかであたたかい時間が流れています。ぜひお立寄りくださいませ!

 

 

 

新聞連載の絵を依頼されたのは今回が初めてというたつのさん。
以前に小説の著者、佐伯一麦さんの文庫本の表紙を描いたことがきっかけで、今回のご縁につながったそうです。

連載は日曜日をのぞく約1年間。毎日「空にみずうみ」の日々の暮らしを丁寧に描く世界と共に歩んだ1年間だったそうです。原稿が届くたびに、一読者として小説を読めることや、今日はこれを描こうかな?と考える時間も楽しかったそうです。

 

 

小説を読んで「きょうはこれを描こう!」と、すぐに絵が浮かぶ日もあれば、なかなか浮かんでこない日も…。そんな日は、近所を散歩したり気分転換をしつつ描いた日々だったそうです。今まで知らなかった植物や虫やたべものなどを小説を通して知ることが出来て、生活のひとつひとつを大切にしていこうと改めて感じて、大変だったこともあったけれど充実した日々でした!とお話してくださいました。

連載中、著者の佐伯さんから原稿を受け取るために往復書簡のようにメールのやりとりをされていたそうで、佐伯さんに挿絵の感想をもらうこともたつのさんの楽しみだったそうです。

 

 

今回の展示のために描かれた新作は、段ボールをキャンバスに描かれました。展示する挿絵原画が小さい絵なので、大きい絵を描きたくなって、試しに段ボールに描いてみたら気持ちがよく、いま描きたいものを黒をポイントに描いたそうです。タイル絵のようにつながれた小さな作品たちは、連載の集大成とも感じられる1枚です!普段は書籍、雑誌や広告などのお仕事が中心なので、約1年間のはじめての新聞連載でいい意味でとても鍛えられて、今回全270点が並んでいるのを見て、改めて貴重な経験だったなと感慨深く、感謝を感じているそうです。
たつのさんのセンスが光る作品たち、ぜひたくさんの方にご覧いただきたいです!

 

 

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