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三溝美知子個展 「そこ ここ かしこ」

今週の作家さんは三溝美知子さんです。HBでは約4年ぶりの個展開催となります。

今回の展示では、心の中に浮かんだり刻まれている風景を描いた新作と、
三溝さんが挿絵をご担当された、朝日新聞朝刊の連載小説 (2015年3月までの約1年間)「マイストーリー」林真理子著の原画を展示しております。ゆったりとした時間を感じられる三溝さんの最新作、ぜひご覧いただきたいです!

 

 

ガラスやコップの水滴、シルバーの反射、水面のゆらぎなど、目の前に見える光の印象を描くことの多かった三溝さん。今回はその物を見て描くということから少し離れ、日常生活のなかで印象に残っている風景や、いつ見たのかも忘れてしまうくらい印象的な光や色をテーマに、心の中にある表現したいことに焦点をあて描かれたそうです。

 

 

 

具象を描いていたときは何故それに惹かれて描いていたのかがわからなかったそうですが、対象物にかかわらず見たときに受けた印象や、言葉になる前のもやもやとしている感じを表現したいという気持ちが、絵を描くときの原動力である、ということがはっきりしてきたそうです。言葉と言葉のあいだに漂うものたち、それを感じた瞬間はすごく絵が描きたい気持ちになるのだそう。

個展で展示をする絵には制限がないため、その原動力になっている部分に自分を合わせて描くことができる、
それを仕事の絵にも生かしていきたいそうです。

 

 

 

三溝さんにとって初めての連載のお仕事だったという新聞連載。先方からの指示やラフを提出することもなく、自分の判断で絵を描き続ける日々。連載中はご自身の絵に対し、これでいいのだろうか?という不安な気持ちでいっぱいだったそうですが、それでも、とにかく自分にできることを精一杯やろう、絶対に力は抜かずに描こう、という想いで見事に描ききりました。
もし、またチャンスが巡って連載のお仕事を頂けた際には、より印刷に映えるような絵の見せ方、描き方をしたいと仰っていました。

絵を描くのがますます楽しくなってきたという三溝さん。自分の絵にできることがあれば媒体にこだわらず挑戦していきたいそうです。絵に真っ直ぐと向き合う、三溝さんのひたむきな姿勢を感じられる作品たちでした!

 

 

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