大塚砂織個展「Tickle me colorful」
今週の作家さんは、大塚砂織さんです。HBでは約9年ぶりの個展開催となりました。
『Tickle me colorful』とは、”Tickle me pink”という言葉を捩ったそうで、”Tickle” には”くすぐる”という意味があり”Tickle me pink” で “楽しくさせる”、”大変うれしい”といった表現になるそう。
今回はそんな、色とりどりで楽しく明るくしたいという思いから『Tickle me colorful』と付けられました。
するすると気持ちよく描かれた線画と、自由な気持ちになる楽しい空想の世界。そんな大塚さんのすべて描き下ろしの最新作、どうぞお楽しみください!
展示のはじまりには、ベルギーの歌手Bent Van Looy の「Words」という歌の歌詞からイメージした作品が並びます。
何を描こう?とモヤモヤしていた時にこの曲を聞き、シンプルな歌詞がすっと入って頭の中にイメージが浮かんできたそうです。大塚さんご自身で和訳された歌詞とあわせてお楽しみください!
イラストレーターとして、今年で19年目を迎えられた大塚さん。仕事で描く絵ももちろん楽しいそうですが、自分で好きに自由に描くことが減っていたそうです。展示ではどの作品も、鉛筆やカラーペン、万年筆など身近な画材で描かれています。 自由に描くと表現の仕方や画材の使い方の発見があり、大塚さんご自身も手描きの楽しさを再確認できたそうです。
今後はこれまでの手描き&デジタルのタッチと並行して、今回のようなすべて手描きでのタッチもお仕事にしていきたいとのことでした。お仕事で頂いたものをルーティンにならないよう、なにか新しさを加えて楽しんで描いていきたいそうです。
新しいイラストレーターさんもたくさん出てきて焦りを感じることもあるそうです。けれども、焦らずに自分なりに価値観を刷新し、常に自分が一番いいなと思うことを、あまり変化を恐れずに攻めの姿勢で続けていけたら…とお話してくださいました。そんな大塚さんの、現状に甘んじない姿勢が長くお仕事を続けられる秘訣なのでしょう。今後の作品もますます楽しみです!
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