早川靖子個展「花庭」
今週の作家さんは早川靖子さんです。HBでは初めての個展開催となります。
現在、京都府にお住まいの早川さん。ご自宅のお庭でたくさんの植物を育てていらっしゃるそうです。
季節によって見え方が違う花々、つぼみや葉っぱ、生長の様子を間近でじっくりと観察して描かれました。それぞれの魅力が引き出された植物たち、ぜひご覧いただきたいです!
『薔薇つぼみ』
今回描かれたお花は、すべて早川さんのお庭にあるお花だそうです。薔薇やハイビスカス、シクラメン、藤の花、アロエなど種類もさまざま。お花好きなご両親から受け継いだ植物もあるそうです。写真ではなかなか見ることのできない、種の様子や葉っぱの裏側までじっくりと観察して描かれています。
海が近く自然豊かで、花を育てるにも環境が良く、季節ごとに色々なお花を見ることができるのだそう。
『薔薇 ~ダブルノックアウト~』
『カラー』
以前、テキスタイルデザインのお仕事を10年程されていたという早川さん。当時、花や植物をよく描いていたそうです。最近では動物や静物、風景など様々なモチーフに挑戦されていますが、個展では元々好きだった花を描くことに。
テーマを決めてからは、なかなか描き出しがうまくいかずに苦労したそうです。リアルにはしたくないけれど、形を崩すのもどうだろう…そんな悩みを経て、自然に見て気持ちのいいもの、自然な姿を描きたい、という早川さんの想いが伝わる作品たちが生まれました。
『ガーベラ』
『一才ふじ 種』
葉っぱの色味は、花の種類によって少しずつ変えているそうです。生きた植物たちの深い色彩が表現されています。
イラストレーションのお仕事はネットでやり取りをされるそうで、遠方でも特に不自由はないそうです。もっとお仕事に繋げていくのが目標とのこと。今の自然豊かな環境だからこそ描ける花や植物、海辺ののどかな風景など、それらを生かして自分の持ち味として出していけたらとお話してくださいました。
『薔薇 ~デビッド・オースチン~』
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