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西山寛紀個展「PARTS OF DAYS」

今週の作家さんは西山寛紀さんです。ご自身初めての個展開催です。
テーマは日常。新しいスニーカーを履いたときの嬉しさ、散髪したときの気持ちよさ、お気に入りの植物を飾った日、西山さんが普段の生活で感じた何気ない日常の喜びを描かれました。リズミカルな構図と色面が楽しい作品たちです。アクリルで描かれた美しい原画をじっくりとご堪能ください!

 

多摩美術大学のグラフィックデザイン学科で学ばれた西山さん。1年生の頃からイラストレーター志望で、CDジャケットの絵が描きたいという夢からはじまったそうです。在学時からライブハウスに絵を売り込みし、大学院生時にはフライヤーを描くお仕事をされていたそうです。イラストレーションのコンペや、海外のポスターコンペにも応募し、メキシコ、フィンランド、ロシア等のコンペで入選。日本のコンペでも受賞をきっかけに、鈴木成一さんや川名潤さん等の目にとまり装画のお仕事に繋がっていったそうです。

 

 

 

今回の展示では、色と形を工夫することでどれだけ飛躍したイメージを描けるか、という点を追究されたそうです。タイトルは、日常の中の一部分を切り取って集めたという意味で『PARTS OF DAYS』。誰もが知っていることを絵で生き生きとおもしろく見せたい、ずっと続けていくライフワークです、とお話してくださいました。

 

 

 

どこかクラシカルな色彩や形を感じさせながらも、今の人々の感覚に合う普遍的な魅力のある作品たち。西山さんご自身、”懐かしい”という感覚がお好きだそうですが、現代的なものを意識するにあたって、5年後10年後に古くなってしまうようなモチーフはあまり描かないようにしているそうです。バッグや水筒、シャツなど、クラシカルな伝統が息づいていて、この先もずっとあるであろうもの、昔も今も未来も通じるようなものを描きたいそうです。

 

 

年々、イラストレーションのお仕事が忙しくなってきてありがたい、と西山さん。仕事を通して様々なジャンルのことを知ることができ楽しいそうです。これからも装画のお仕事はもちろんのこと、ビジュアルとして自分の絵が日常にあることがあたり前になったら嬉しい、とのことでした。絵を通して日常を見つめ直すことができたら、とお話してくださいました。今後の作品も楽しみです!

 

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