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平井利和個展「繋がりたい気持ち」

今週の作家さんは平井利和さんです。昨年2月のHBでの個展以来、2回目の開催となりました。
今年のザ・チョイス年度賞で見事、優秀賞に選ばれた今とても勢いのある平井さん。その受賞作となった、新作の力強いポートレイト作品を中心に、お仕事の原画やご自身で刷ったシルクスクリーンのグッズなど盛り沢山の会場となっております。ぜひお越しくださいませ!

 

『繋がりたい気持ち』と題した今回の個展。平井さんがはじめて手掛けたイラストレーションのお仕事、伊藤忠商事の原画から展示はスタートします。その絵を見た方から次のお仕事へ繋がり、それを見た方からまた次のお仕事へ…と、そんな平井さんのお仕事遍歴を見ることのできるユニークな展示構成となっています。

 

 

昨年の個展後、ご自身で作品集を作り売り込みをされた平井さん。500冊配り、徐々に装画や挿絵のお仕事に繋がったそうです。雑誌 POPEYE、Tarzan、Ginzaのお仕事など会場でもご覧いただけます。
現在発売中のNHKテキスト『Enjoy Simple English』では連載を担当。いつかやりたいと目標にしていたお仕事だったそうでとても嬉しかったとのこと。江戸川乱歩の怪人二十面相に挿絵を描くお仕事で「目の強い感じ」というイメージから平井さんにご指名があったそうです。誌面レイアウトにも平井さんのアイデアがつまっています。

 

 

前回の個展後からポートレイトを描くようになったという平井さん。はじめた頃は竹ペンで描いていて、今よりもっとエッジの効いた作品だったとのこと。もっと大きな絵を描きたいと思い、以前使っていた日本画の筆で描いてみたことで今のタッチになりました。日本画用の筆はこしがなく、ひきずるような線が描けることが平井さんの好みだったそうです。なめらかな線が見ていて心地よい作品たちです。
新作には、烏口やステンシル、版画など、少し不自由でなかなか思うようにいかない画材を楽しんで描いている作品も。仕事の絵では完成度を求めるため、そればかりだと時々行き詰まることもあるそうです。そんな時に、はみ出すようにおもいきり描くことで、仕事の絵にもよい影響になるようです。

 

  

平井さん手刷りのシルクスクリーンのグッズたち。
ポストカードは一枚一枚、手で着色しているためそれぞれ色のニュアンスが楽しめます!

 

 

今後はポートレイト作品でも売り込みをし、広告のお仕事に繋げたいとのことでした。HBファイルコンペで大賞を狙い、来年の夏は個展を開催するという目標もあるそうです!これからもどんどんご活躍の幅が広がりそうで楽しみです。

 

 

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