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竹内みか個展「センチメンタルパーク」

夏のファイルコンペ展、第4弾は日下潤一賞に輝いた竹内みかさんです。
昨年初めての応募で見事、大賞受賞となりました。”始まる事のワクワクと、終わる事の悲しみ”をテーマに、遊園地の魅力を描かれました。竹内さんの大好きなメロディペットがたくさん登場します。ぜひお立寄りくださいませ!

 

 

大阪の芸大をご卒業後、デザイナーとしてお勤めされていた竹内さん。絵が描きたいという思いが強くなり、イラストレーターの道へ。神戸のGallery Vie絵話塾でイラストレーションを学ばれました。その頃は仕事に繋がるようにと、子供や可愛らしい動物の絵を描いていたとのこと。講師で来ていたイラストレーターの安齋肇さんに絵を見てもらった際に「愛人はダメ、本妻になりなさい」というユニークなダメ出しをもらったそうです。初めて絵がダメと言われたことで、竹内さんの気持ちに大きく変化がありました。仕事になるならないにかかわらず、自分の好きなもの、一生描き続けられるものをみつけようと思ったそうです。それを探すため、カメラを持ち歩きモチーフをみつけるところから始まりました。

 

 

そこで出会ったのが地元の遊園地で出会ったパンダの”メロディペット”と呼ばれる遊具でした。出会った瞬間、描きたい!と思ったそうです。使い込まれた毛並みや哀愁のようなものは、小さなサイズの絵では伝わらず、大きなキャンバスに描くようになりました。パンダのメロディペットが描き上がった頃、その遊園地は閉園してしまったそうです。デパートの屋上遊園地なども次々と減っていく昨今、私が描き残して伝えないと、という使命感も生まれてきたそうです。

竹内さん手作りのメロディペット。会場で流れている音楽も竹内さんが制作されています。

 

メロディペットは遊園地ごとに表情が全然違うといいます。同じ動物でも、革ばりだったり布素材だったり。描く際には、遊園地巡りや取材からはじまるそうです。全国の遊園地巡りが夢とのこと! 今後も絵だけにこだわらず、音楽でも映像でも、他にも手段があれば表現していきたいとのことでした。今後の幅広いご活躍が楽しみです。

 

 

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