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永井裕明賞 宮嶋結香個展「Without haste,but without rest.」

夏のファイルコンペ展、第6弾は永井裕明賞に輝いた宮嶋結香さんです。
一昨年の特別賞受賞に続き、昨年は見事大賞に選ばれました。宮嶋さんの力強さとしなやかさのあるタッチで描かれた動物たち。迫力のある展示となっております。お見逃しなく!

 

 

宮嶋さんの最近のテーマは動物。想像で描くことが多いそうで、元々は、人間と動物の間のような生き物や、植物を擬人化したような謎の生き物を描くことがお好きだったとのこと。描いていくうちに、サルや鳥、馬など実際にいる動物を多く描くようになったそうです。タイトルには『急がずに、だが休まずに。』というゲーテの格言を用いています。宮嶋さんご自身、『ウサギとカメ』のカメのように物事に取り組んでいきたい、という想いが込められているそうです。

 

 

今回の応募にあたっては、版画作品とドローイング、ご自身で自信作を厳選し両方のタッチをファイル作品におさめました。どちらのタッチも魅力的な宮嶋さんの作品、画材は違うものの、描いている内容からは圧倒的な存在感がありました。これまでほとんど絵で賞をとったことがなかったそうで、今回の大賞受賞はとても嬉しい出来事だったそうです。

画材はアクリルや鉛筆、色鉛筆、クレヨン。紙は紙袋や米袋など、一度捨てられたものを使用することもあるそうです。自然なしわが魅力とのこと。

立体作品、リトルモンスター。木の枝やコルク粘土などを利用したかわいらしいキャラクターたち。

 

一昨年の特別賞を受賞後、初めての装画のお仕事も。宮嶋さんは主に展示活動を軸としているそうですが、今後はイラストレーションのお仕事もやっていきたいとのこと。いつか絵本にも挑戦してみたいそうです。宮嶋さんの画材や技法にとらわれない自由な作品たち、今後も楽しみです!