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原倫子個展「的皪」

今週の作家さんは原倫子さんです。ご自身初めての個展開催となりました。
印象的な黒と色鮮やかな描写で、さまざまな人物と情景を綴ります。新作の展示も!ぜひお越しくださいませ!

的皪 【てきれき】…あざやかに白く輝くさま。

今回の作品はタイトル「的皪」という言葉に合わせどんな絵を描こうか、表現をたどりよせていくイメージで描かれたそうです。白昼の下にさらされた世界、昼日向の光を意識して描かれたという新作たち。
6月生まれの原さん、その月になると幼い頃の記憶が遡ることがあるそうです。ご自身の記憶、あるいは誰かの記憶をクロスオーバーしたような絵を描きたかったとのこと。好きな言葉からイメージしたり、実際に行った場所を撮影しそれらを元に自分なりの表現へと昇華させるそうです。

 

「Empty Pool」

「鈍色テーマパーク」

多摩美術大学卒業後、しばらくして地元長野へ戻りデザインのお仕事をされていた原さん。イラストレーターになるきっかけは、ある時、雑誌『イラストレーション』で大学の先輩がコンペで賞をとり活躍されている姿に感化され、自分も絵を描きたいと思ったことでした。その後コンペへ出してみるものの賞には届かず、しっかり勉強したいと思い峰岸達さんのMJイラストレーションズへ通い始めます。当時は今とは違う絵で、アクリルガッシュで様々な描き方を試していたそうですが、通い始めて3年目、普段使わない画材で描いてみたところ「線画がいいね」と友人たちが評価してくれたそうです。こっそり練習を重ね、ある程度作品がたまってから峰岸先生へ提出し「このタッチに変えます」と宣言したそう。それらの作品が2016年、チョイスで入選。少しずつタッチも固まり、お仕事に繋がるようになったそうです。社内報の表紙や、雑誌・小説誌の挿絵、CDジャケットなど、MJイラストレーションズブックを見た方から依頼が来ることも。

 

「水曜日は薔薇色」

お仕事では広告などもジャンル問わず挑戦してみたいそうですが、一番は装画のお仕事をやってみたいとのこと!本を読むことがお好きだそうです。今後も益々進化していきそうな原さんの作品が楽しみです!

 

「水無月」

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