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川央ヒロコ個展「日常の透間」

今週の作家さんは川央ヒロコさんです。HBでは初めての開催です。
川央さんならではの穏やかな視点で切り取った何気ない日常のシーンを描かれました。丁寧な描写と独特な空気感が美しい作品です!ぜひお越しくださいませ。

 

“透間”には、建物と建物の間から見える風景という意味があるそうです。今回描いた作品も、川央さんが実際に見た風景や、見たモノ同士を組み合わせて描かれました。ほんのちょっとしたこと、たいしたことないことを描きたい、そんな想いがタイトルに込められています。タイトルの『日常の透間』は川央さんの言葉遊びからうまれた言葉。

 

 

元々は舞台衣装に興味があり、お仕事もされていた川央さん。ファッション画をもっと勉強したいと思い、セツ・モードセミナーへ通います。映画も大好きで、石川三千花さんの映画イラストコーナー『シネマ通信』を見ていたことで、イラストレーターへの憧れもあったそうです。当時は「自分には目指せる職業じゃない」と思っていたとのこと。しかし、セツへ入ってみると、ほとんどの人がイラストレーター志望だったことから、「自分にも目指せる職業なのかもしれない」という意識へ変わったそうです。卒業後もやっぱり絵が描きたいという想いが強く、アルバイトや契約社員をしながらさまざまなコンペや企画展へ参加。2014年に「ロバミュージアム」へ参加し、出品した作品が宇野亜喜良さんのチョイスに選ばれました。評価してくれる人がいるんだと思い、これでいけるのかも!と思えたそうです。2016年には個展「こんな犬を見た。」を開催、その作品を玄光社のチョイスへ応募し、及川賢治さんの審査で入選を果たします。少しずつ自信を持てるようになり、イラストレーターへの道を歩み始めています。

 

 

新聞連載の挿絵を担当し、ご両親に見てもらうことも夢のひとつ、と川央さん。ひとつの物語にずっと関われるということも、やってみたい理由だそうです。本の装画も描いてみたいとのこと。今後の作品も楽しみです!

 

 

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