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草野碧個展「Nostalgic」

今週の作家さんは草野碧さんです。HBでは初めての個展開催となりました。
一昨年は、夜の風景画シリーズでHBファイルコンペ日下潤一特別賞を受賞。
今回は、草野さんの幼い頃の写真と記憶を元に80年代をテーマに描かれました。詩人・平岡淳子さんが草野さんの作品のために書かれた詩とあわせてお楽しみください!

 

「夏の光」

幼い頃、たくさん写真を撮ってもらっていたという草野さん。今見てみると、たしかに自分が写っているけれど、その時の記憶はほとんどなく、他人の昔の写真を見ているような不思議な感覚になるそうです。今回はそんな客観性の中で描けたことが面白かったとのこと。フィルム写真のような色彩が、80年代の雰囲気を感じさせます。

 

「すきなひと」

「コック ドゥードゥルドゥー」

これまで好きで描いてきた絵は、人からよく「昭和っぽい」「ほっこりしている」「懐かしい」と言われることが多かったとのこと。それはなぜなのだろう?と考えたとき、幼い頃に田舎に住んでいたことが影響しているのかもと思い、そのルーツを描こうと今回のテーマに至ったそうです。

 

「到着」

「どこまでも」

今回の展示の絵に合わせて詩を書いてくださったのは詩人の平岡淳子さん。草野さんがメールで絵を送り、それを見た平岡さんが詩を送り返してくれる、文通のようなやり取りを約1ヵ月ほど続けられたそうです。詩を読んだときに、自分が描いているイメージとは全く違う観点で言葉が添えられていて、深みがありとても感動したと草野さん。

現在お仕事は、雑誌、装画、企業のメインビジュアル制作、舞台のポスターなど幅広く描かれています。絵が大きく扱われる広告やポスターのお仕事をぜひやってみたいそうです。
幼い頃は絵本作家になることが夢だったという草野さん、現在、絵本第一作目を制作中とのことです。今後益々のご活躍が楽しみです。

 

 

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