野口奈緒子個展「庭にて」
今週の作家さんは野口奈緒子さんです。2年半ぶり、2回目の個展開催となりました。
夏の初めに目にしたという瑞々しい花々と、可憐な女の子を描かれました。ボールペンで描かれた繊細な線の表現が魅力です。ぜひお越しくださいませ!
今回のテーマは植物と女の子。元々、人物や女の子を描くのが好きだったという野口さん。昨年、植物を描いたことがきっかけで、花を描く楽しさに気づいたそうです。普段から描いている人物と植物をうまく合わせられたらと思い、今回のテーマに至りました。ご自宅の庭に咲いていた植物や、近所の公園に植えられているハーブなど、5~6月に咲いていた初夏の花々を中心に描かれたそうです。
そんな花々を今回は花冠として描かれました。6月にヨーロッパで開催される夏を祝う夏至祭で女性たちがかぶるそうです。次々と咲いては終わる花々と、女の子のふとした一瞬の表情に、儚い美しさが感じられます。
「朝ではなく昼でもない」
「雲はなく風もなく」
描かれた女の子はお知り合いの方がモデル。野口さんがお持ちのレースのブラウスを着てもらい、自然なしぐさや表情を捉えたそうです。その日、女の子が編み込みの三つ編みをしていたことでそのまま作品に生かされました。
細いボールペンだけで描かれたモノクロの作品は野口さんの新境地。ご自身でも楽しく描けて、お気に入りの作品だそうです。いつかモノクロ作品だけでの個展もやってみたいとのこと!
「光るもの」
「こんなところで」
今回個展をやろうと思ったきっかけは、前回の個展から2年経っていたことと、個展をすればテーマを絞って描けると思ったからだそうです。普段、あれもこれも描きたいと思ってしまうそうで、なかなか枚数が増えなかったとのこと。花冠を描きたいというイメージがわき、テーマがみつかったことがきっかけだったそうです。
装画や挿絵のお仕事など、少しずつ広がってきている野口さん。人物以外にも静物や今回描いた植物などもお仕事につなげていきたいそうです。
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