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高寄尚子「船とみなと」展

今週の作家さんは高寄尚子さんです。初個展です!
今年の夏はHBファイルコンペの特別賞展でも展示していただきました。
高寄さんの描く、生き物のような船たちと色とりどりの港の風景をお楽しみください!

 

 

30歳を過ぎてから絵を描き始めたという高寄さん。当時していたwebのお仕事に少し物足りなさを感じていたとき、また子どもの頃のように思いつくまま好きなように絵を描きたい、そんな気持ちがふつふつと湧いてきたそうです。イラストレーターになる!という決意はまだなかったものの、お仕事をしながらイラストレーション青山塾へ通い始めます。よく描いていたのは、その頃に住んでいた横浜の港の風景。巨大なクレーンやタンカー船、あちこち行き来する忙しく働く船たち。高寄さんが描くと、お父さん船やお母さん船、その子どもたちのようにも見えたり、それぞれに性格があるようにも見えてきます。

 

 

青山塾へ通った後、チョイス入選やイラ通コンペ大賞受賞などを機に、少しずつお仕事が増えていったそうです。印象的だったお仕事は、駆け出しの頃の鈴木成一さんとのお仕事だそう。青山塾に講師で来ていた鈴木さんから「いいね。事務所にファイルを送ってください。」と言われた高寄さん。ファイルを送った2年後、『トライアウト』という本の装画のご依頼があったそうです。まだ慣れない装画のお仕事、描いた絵を震えながら事務所に持っていったものの、鈴木さんの反応はイマイチ…。「こういうのじゃない。」と、描き直しが命じられたそうです。青山塾の先生に相談をしたり、悩みながらも新たな絵を描き上げ、無事に書店に並んだそうです!そんな思い出の1冊。

 

 

現在は新聞連載や週刊誌、装画、企業パンフのお仕事など幅広くご活躍中の高寄さん。いつか、船の絵で商業施設の壁面や、大きい壁画のお仕事などをやってみたいそうです。そしてそれがずっと残ってくれたら嬉しい、とお話してくださいました。

 

 

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