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高杉千明個展「日々」

今週の作家さんは高杉千明さんです。HBでは2年ぶり2回目の個展開催となりました。
昨年は装画のお仕事でのご活躍や、ザ・チョイス年度賞大賞を受賞されるなど、ぐんと作品が広まった高杉さん。今回は描きおろし作品のほか、お仕事の原画も展示いたします。細やかなしぐさや感情の描写は高杉さんならでは!ぜひご覧くださいませ!

 

 

前回の個展では、制服姿の少女が印象的だった高杉さんの作品。今回は子どもから老人まで幅広く描かれました。高杉さんならではの視点で捉えた、日常のふとした場面。日常を描くきっかけになったのは、ある日の駅のホームで、死んでいる蝶を見つけたことだったそうです。たくさんの人が行き交い、人々の生活は続いている。けれどこの蝶の日々は終わる、そのことがふと不思議に思ったそうです。「自分が人を描く意味って何だろう」その蝶の出来事がきっかけで、命というものを人を通して描くのが好きだということに気づいたそうです。それは植物や動物を描くときも同じで、命を描きたいということ。「日々」というタイトルには、命のかたちは普通の生活だったりする、そんな想いが込められています。

 

 

2年前の個展を機に仕事を頂けるようになったと高杉さん。仕事が来ると、たくさんの絵を描くため物理的に上手くなるが、それ故に失っていくものもある、と思うことがあるそうです。それは仕事をしていない時には見えなかったものだそうです。自分の絵に対するハードルが上がり「もっとこう描きたい」「こうじゃない」といった感情がうまれ、描けば描くほど、自分の表現したいものが明確になるそうです。絵は自分を表現するツール、仕事をきちんとしながら自分のための制作を今後も続けていきたいとのこと。

これまで装画や挿絵の仕事で経験を積むことができたそうで、今年は広告の仕事にも挑戦したいそうです。今後益々のご活躍が楽しみです。

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