矢入幸一個展「tube」
今週の作家さんは矢入幸一さんです。初個展となりました。
ノイズのようなタッチとカラフルで自由なペイントの組み合わせが楽しい矢入さんの作品。時事問題や近頃の話題のニュースが背景となっている作品も!第19回ノート展グランプリやHBファイルコンペvol.29仲條正義賞大賞を受賞されるなど、注目の作家さんです。ぜひお越しくださいませ!
「覚悟」
個展のテーマはブラウン管のテレビ。普段、ニュースを見て気になったこと、世の中から感じとったことなどを表現されました。日大アメフトのタックル問題、トランプ大統領と金正恩の舌戦、バンドQueenの人気再燃…などなど。作品について『ブラウン管から映し出されたような絵』と表現してもらったことがあり嬉しかったと矢入さん。それがきっかけで今回のテーマとなったそうです。作品を描く際には、音や感情といった普段は見えない部分を可視化したいという想いがあるとのこと。力強さの影に隠された内面の悲しみや、見た目の明るさと内面の暗さの二面性など、難しい表現にも挑戦されました。
「タックル」
手話「テレビ」
普段はデザイナーとしてお勤めされている矢入さん。2年ほど前からイラストレーションの方にも力を入れ、さまざまなコンペに応募されていたとのこと。なかなか賞に届かず、もがいていた時期もあったそうですが、昨年応募した「ノート展」では佐藤可士和さんのグランプリを受賞、そして年末にはHBファイルコンペで仲條正義賞受賞と、うれしい知らせが続いたそうです。
ハンドサイン「うさぎ」
「リトルロケットマンの躍進」
今後はイラストレーションのお仕事をしたり、絵を買って頂いたり、自分の中で完結せず社会と繋がっていけたら、と矢入さん。今年の目標はイラストレーションとデザインの両方で自分の名前を売っていきたいとのこと。デザインのコンペでも結果を出して、両方に説得力を持たせたいそうです。
会場では個展のために制作されたアニメーションをブラウン管テレビで放送中!
8月にはHBコンペ夏の大賞展も控えている矢入さん。こちらもぜひお越しくださいませ!http://www.hbgallery.com/vol/29.html
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