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かわむらともみ個展「smoo」

今週の作家さんはかわむらともみさんです。HBでは初めての個展開催となりました。
これまでは動物を描くことが多かったかわむらさん、今回は植物を中心に描かれました。ツートーンで描かれたきらめく光の描写をぜひご覧くださいませ!

 

貝殻や漂流物を採集するビーチコーミングや、フィールドワークがお好きだというかわむらさん。小さいものをみつけられる感覚を思い出したいという気持ちが今回のテーマです。花や葉、ちいさな貝殻、まるく磨かれたガラスの欠片など、実物を見たり写真を撮って描いたそうです。そのまま描くのではなく、花や葉を増やしたり自分なりに構成していくとのこと。動物を描くときも頭や胴体しっぽなどパーツごとに下絵を描き、組み合わせて1枚に構成するそうです。毛を描くときが一番楽しい、とかわむらさん。

 

 

大学では森林動物学を学ばれていたかわむらさん。卒論はヒグマの研究について書かれたそうです。ヒグマの糞を拾い調べたり、食べた痕跡、足跡の大きさを測ったりしたこともあったとのこと。
イラストレーターに興味を持ったのは就職活動中だったそうです。もの作りがしたいと思うようになり、就職はせずに別の道を進もうと決断。アルバイトをしながら、バンタンデザイン研究所のイラストコースへ入学。週1回の社会人コースに2年通われたそうです。授業で体験したシルクスクリーンや版画への憧れがあり、版表現のような描き方をやってみようと思い、現在の手法になったそうです。基本2色のアクリルガッシュで描き、ベースを淡いトーンで、その上に濃い色でディテールを描いています。特に青と黄色の組み合わせは、コントラストが出て一番描き心地がいいそうです。自分の作品が印刷になったら、と考えるのがお好きだそうで、今回もご自分でテキスタイルやプロダクトへ展開しています。

 

 

イラストレーションのお仕事はこれからというかわむらさん。バラバラに描いた絵をコラージュし、その絵が大きな広告になったら嬉しいとのこと。さまざまなジャンルでのご活躍が楽しみです!

 

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