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マツキナオキ個展「atmosphere」

今週の作家さんはマツキナオキさんです。初個展となりました。
アパートの電灯、自動販売機の光、老舗テーラー店の灯り…など夜になると浮かび上がってくる街の灯りを描かれました。実際にマツキさんが見た景色や、行ってみたい廃墟の光景を、臨場感溢れる筆致で描かれています。お楽しみに!

 

「久が原 — 雨の住宅街」

atmosphere = 空気感
普段からどんなモチーフを描くときにも「空気感」や「雰囲気」を大切に描かれているというマツキさん。今回の初個展ではそれらの大事にしているものを自己紹介代わりに、夜景をテーマに描かれました。やわらかなコントラストが美しいマツキさんの作品、暗い画面の中に最後に光を描き足すところが楽しいそうです。途中までは「これでいいのかな」と思いながら描き進めるそうですが、光を描き入れて絵が浮かび上がってくると「あ、これでいいんだな」と嬉しくなるそうです。原画はその場に居た空気感や、実際に目で感じた光の感覚がそのまま映し出されているような豊かな表現力です。

 

「大森 — 団地前の電話ボックス」

 

「久が原 — アパート前」

普段はITエンジニアとして会社員をされているマツキさん。お勤め帰りに週1回、街の絵画教室に約10年間通われていたそうです。教室では、人物デッサンや静物デッサンを中心にアクリル絵の具で描かれていたとのこと。雑誌『ILLUSTRATION』を読み、絵画的な表現をイラストレーションに生かせることができるんだと思ったそうです。1年半前にイラストレーターを目指し、山田博之さんの塾へ通い始めます。塾での課題がきっかけで夜景を描くことが楽しくなり、今回の個展テーマとなりました。夜に自転車で取材に行き、朝4時に起床し1時間半ほど描いてから会社に行く…という日々だったそうです。

 

「蒲田 — 池上線ホーム」

「洗足池 — 灯籠流し」

 

イラストレーションのお仕事はこれからというマツキさん。装画など本にまつわるお仕事に憧れがあるそうです。すぐにお仕事に繋がりそうな力作揃いです!ぜひ見に来てください!

 

「久が原 ― アパート前」

「金沢 — 閉店後の洋品店」

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