永井裕明賞 與畑春花個展「then」
HBファイルコンペvol.29の受賞者展、第4週目は永井裕明賞大賞に選ばれた與畑春花さんです。初個展となりました。
女の子のするどい視線とユーモアのある色とカタチ。思い思いに描かれた與畑さんの世界観をお楽しみください!
「少女2」
今回がHBファイルコンペ4回目の応募だったという與畑さん。1冊を作品として見せるファイル形式のコンペが自分には合っているのではと思い応募されていたそうです。画材はシャープペンシルと色鉛筆。これまではインクや木炭でドローイングを描いていたそうですが、ご自身でも今回のタッチが一番しっくりきたとのこと。電話で受賞の知らせを聞いた時はとても嬉しかったそうです。ただ好きで続けてきたので、いい結果が出て良かったなと感じたそうです。でも喜びはつかの間、このタッチになったのが浅かったため不安に駆られたとのこと。
「おもい」
「ふと」
その時に描きたいものを、描きたいように描いて来たという與畑さん。頭に浮かんでいるイメージをすぐに描ける画材が合っているそうで、油彩や水彩は難しかったそうです。本や音楽からインスピレーションを受けることが多く、イメージが浮かばない時はいっさい描かず、浮かんだ時に衝動的に描きたいと思い描くとのこと。 線が好きという気持ちは一貫していて、自分なりに大事に育ててきたつもり、と與畑さん。余白に最初にのせるときのインクの始まりが好きなのだそう。線を描けば、自然と色が浮かんでくるとのこと。昼間はお子さんと一緒にお絵描きをしながら色塗りをして、夜は集中して線画を描くそうです。下書きなしの一発勝負、ドキドキを楽しんでいるそうです。
「No.2」
本がお好きだそうでNADiffやABC六本木店で、長い間書店員として様々な本に触れてきた與畑さん。出版業界を盛り上げたいという想いはずっとあるとのこと。制約があるようで、こんなにも自由に表現できるんだと、たくさんの本を見て感じてきたのだそうです。イラストレーションのお仕事は何でもやってみたそうですが、やはり一番の目標は本の装画を描くこと。デザインして頂くことで、がらりと変わった自分の絵を見てみたいし、自分の絵の可能性を見てみたい、と與畑さん。今後のご活躍が楽しみです!
「Life」
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