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大谷美保子個展「Airport」

今週の作家さんは大谷美保子さんです。HBでは初めての個展開催です。
今回は空港をテーマに、整備士さんや間近で見た飛行機の迫力を表現されました。現場の空気を感じさせるトーンや、美しい構図の作品たちをぜひご覧いただきたいです!

「Aircraft mechanic  航空整備士」

これまでは職人さんや作業着姿の大工さんなど、人物を中心に描いてきた大谷さん。今回はどんな人物を描こうかと考えた時に、空港に集まる人達を描いてみたいと思ったそうです。空港といえば、ドラマチックでセンチメンタルなイメージ…そういったものを求めて空港をテーマにしようと思ったとのこと。取材で実際に空港へ行ってみると、だだっ広い場所で、人間は米粒のような大きさ。着陸や離陸をする様子、米粒みたいな人間との対比にダイナミックさの方を感じた、と大谷さん。工場や格納庫も見学され、整備されている飛行機の間近で見た迫力やインパクトを絵にしたいと思ったそうです。
飛行機を主役に、働く人や空港のロビーの様子などバラエティに富んだ作品となりました。

 

「Towing tractor  トーイングトラクター」

「Ready for landing  着陸態勢」

以前から大工さんを描くなど、働く人に興味があったという大谷さん。今回、空港を見学した際にも働く人に惹かれたそうです。お客さんを支えるために色々な作業をしている人達は面白く、ずっと見ていても飽きなかったとのこと。巨大な乗り物が色々な人の手によって空を飛んでいると思うと不思議に思う、と大谷さん。現実だけれど現実離れしたものがある、そういうものを絵にしたいと思ったそうです。

 

「Inspection 点検」

大学に入る前にはデザイナー志望だったという大谷さん。在学中にイラストレーションに興味が出て絵を描き始めたそうです。卒業後はデザイン事務所へ就職。その後も絵を描き続けていたそうですが、なかなか自分の絵に出会えなかったとのこと。長らく模索期間があったそうですが、山田博之さんのイラストレーション講座に通ったことで、特別な個性を出すことだけがイラストレーションではないんだ、という気持ちになれたそうです。「描きたいものを一生懸命丁寧に描く」それだけで良かったとのこと。そうすることで絵に気持ちがこもると思う、と大谷さん。描く時は丁寧に描くことを心がけているそうで、人に伝わってほしいという想いで描いているそうです。

 

「Departure lounge 出発ロビー」

お仕事では、今まで自分が描いていなかったものを描く機会もあり、それが意外と自分にはまったりすると面白いなと思うと大谷さん。出会ったお仕事を一生懸命やりたいそうです。特に雑誌や書籍、広告のお仕事に興味があるのでたくさんやってみたいとのこと。今後益々のご活躍が楽しみです!

「View floot  展望フロア」

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