原口祥絵個展「点と線と人と世界」
今週の作家さんは原口祥絵さんです。HBでは初めての個展開催となりました。緑豊かな街並や水辺のある風景など、色とりどりの点描で綴られました。原口さんの描く、のどかで豊かな世界感をお楽しみください!
「行きたいまち」
今回のテーマは旅。点描の風景画をお得意とされる原口さん、絵を描きはじめた頃は人物画を多く描かれていたとのこと。風景画を描くようになった転機は、2015年に鈴木成一さんの装丁塾へ通われたことだったそうです。その時の課題本、三浦綾子著『丘の上の邂逅』を読んで描いたものがたまたま風景だった、と原口さん。その時に描いた作品が見事、文庫本の装画に採用。初めての装画のお仕事だったそうです。風景画を描くことも面白いなと思った、と原口さん。当時、好きな作家さんの絵をたくさん見て勉強し、画風を研究されていたとのこと。
原口さんが装画を描かれた本。
「エストニアと」
「esplanade park」
MJイラストレーションズへ約5年間通われ、色彩や線の描き方など、峰岸先生から多くのことを学ばれたそうです。色数をおさえて、というアドバイスもあったとのこと。それらも原口さんの絵に活かされているようです。
正面に飾られた大きなパネル作品の絵は、原口さんの願望を描いたという作品。様々な国の人々が一つのテーブルで楽しそうに食事をしています。旅が大好きだそうで、ヘルシンキ、エストニアなど実際に行かれた土地も描かれました。
「乾杯」
自分の部屋に欲しかったという世界地図を自ら制作。コーヒー豆やカンガルー、マクドナルド…などが模様となったユニークな世界地図です!
「世界地図」
これまでのお仕事は本の装画や社内誌の表紙、パッケージ、教科書の挿絵など。『MJイラストレーションズBOOK』や『イラストレーションファイル』を見た方からお仕事の依頼があるそうです。特にやってみたいお仕事はパッケージのイラストレーション。旅が好きなので、旅エッセイの挿絵なども興味があるとのこと。今後益々のご活躍が楽しみです!
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