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黒崎威一郎個展「VIEW」

今週の作家さんは黒崎威一郎さんです。初めての個展開催となりました。一昨年のHBファイルコンペでは仲條正義特別賞を受賞。スクリーントーンやカラートーンを切り貼りして描かれている黒崎さん。点や線などのミニマルな要素で作られた、楽しく心地よい景色をお楽しみください!

 


 

普段から景色やモノを眺めることがお好きだという黒崎さん。日差しの角度が綺麗だなと、ぼーっと何も考えずに眺めているなんてことも。今回はそんな眺めの心地よさをテーマにされました。描かれたのは架空の景色ですが、資料となったのはGoogleのストリートビューだったそうです。気に入った景色をスクリーンショットで保存し、そこから絵をイメージ。海外の博物館の中へ入りぐるっと一周りすることもできたそうです。

 

切り貼りの手法からパースはほとんどなく、平面的でおもちゃのような描き方が特徴。水彩で絵を描いていた時期もあったそうですが、色を作りだすのが難しく、描き直せないというプレッシャーもあったとのこと。
今の手法になったきっかけは、漫画を描いていたときに使用していたスクリーントーンでした。2枚重ねるとモアレのようになったり濃淡が出せることに気づき、そこから夢中になったそうです。ペンは使わないため”描く”という行為から少し離れて楽しめる。位置をずらしたり、貼り直せるところも自分の性格に合っていた、と黒崎さん。幼い頃にレゴで遊んでいた時の感覚と近く、これとこれを組み合わせるとどうなるかな?という気持ちで描くのだそう。今回はこれまでに描いたことのなかったモチーフや、夜の景色にも挑戦されました。

 

2012年、チョイスの大貫卓也さんの審査で入選に選ばれたことが絵を続けるきっかけになったそうです。ここ数年でカラー作品も描くことが出来るようになり、ますます表現の幅が広がった黒崎さん。レコード集めが趣味だそうで、いつかジャケットを描くことが目標だそう。カラーの色はPCで着彩することもありデータ上での制作も可能とのこと。今年はぜひ絵のお仕事をしたい!と黒崎さん。今後のご活躍が楽しみです!

 

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