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平野瑞恵個展「Garden」

今週の作家さんは平野瑞恵さんです。HBでは8年ぶり、4回目の個展開催となりました。瑞々しい色彩と筆致が心地よい平野さんの作品。原画ならではの、色の重なりや透明感をぜひお楽しみください!

 

頭の中から溢れ出すイメージが、居心地のよい庭のような、癒しの空間となる画面作りを目指したという今回の作品たち。普段はデザイナーさんのリクエストに応え、お仕事のために描くことが多いそうですが、オリジナル作品は自分の中から自然と出てくるものを表現したい、と平野さん。1枚1枚、どこで描くのをやめるか、いつも筆をとめるところを意識して描かれるそうです。「これで終わり」と絵を完成させることが快感とのこと。

今回は3月の開催ということもあり、春に向かっていく気配や、今のコロナの状況から前進するように、明るい方へ、ということを特に意識しながら制作されたそうです。

 

 

現在、エッセイスト・森下典子さんの連載で見開きイラストレーションを担当されている平野さん。雑誌の挿絵などのお仕事の進め方は、まず誌面レイアウトをもらい、文字がどれくらい配置されるか、イラストレーションが文字にかかっても良いのかを確認。それらを汲んだ上でレイアウトを軸にして描かれるとのこと。装画の場合は、デザイナーさんとのやりとりの中で、色の希望などを確認し、イメージを作っていくそうです。

 

 

8年前の個展から、毎年欠かさずオリジナルカレンダーを制作。お仕事でお世話になった方や関係者へ、お礼の気持ちを込めて送っているそうです。1年を通して見てもらえるツールでもあるため、続けるモチベーションにもなっているとのこと。装画、パッケージ、テキスタイルなど実績も豊富な平野さんですが、新しいお仕事はいつもワクワクするそうです。特にパッケージに興味があるそうで、商品をより良くしてあげられる、力を持った絵にしたいとのこと。これまでの経験を活かし、今後も様々なお仕事にチャレンジしていきたいそうです。