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伊野孝行個展「風狂」

今週の作家さんは伊野孝行さんです。HBでは約14年ぶりの個展開催となりました。3月に新刊本『となりの一休さん』(絵と文=伊野孝行)が発売されたばかりの伊野さん。今回はそんな一休さんのベースにある禅の世界をテーマに描かれました!あらゆる角度から自由を体現する、ユーモアいっぱいの空間をお楽しみください!

 

 

Q.今回のテーマについてお聞かせください。

A.今回のテーマは言ってしまえば「自由」なのですが、なにをもって自由なのか、どうしたら自由でいられるのかという問題は意外に難しいですよね。絵を描いててもいつの間にスタイルに縛られていたり。狂や奇の形をとって現れる自由のことを禅では「風狂」と呼ぶそうです。一休さんは稀代の風狂僧でした。一休さんや風狂、禅をモチーフにしたら、自分にもハッパをかけれるんじゃないかと。

 

 

Q.伊野さんにとって個展とはどんなものですか?

A. 個展こそ自分の出発点だと思ってます。時々やることが節目になっていますね。個展をやることで新しい世界が広がってくることは多いんです。なぜかって言うと個展はゼロから始められるから。普段の仕事はそうじゃないでしょ。既に編集者やディレクターが企画を立てた後で呼ばれることが多いですね。だから個展は自分に対してどんな企画を立てられるかが重要だと思います。跳べないくらい高いハードルにして、着地に失敗するのを見てもらってもいい。

 

 

Q.今後の活動予定をお聞かせください。

A.明日のことはわかりませんので、とりあえず新刊本『となりの一休さん』を買って下さい(笑)。和田誠さんの『倫敦巴里』という本が好きで、言わば一人バラエティブックなんですよ。『となりの一休さん』も絵あり漫画あり、エッセイあり、対談ありの本なんです。文章を読むだけじゃない「読書体験」をぜひ味わって下さい。

 

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