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宮田実来個展「地の果にある光」

今週の作家さんは宮田実来さんです。初めての個展開催となりました。表情豊かな線と色彩で、俳人・富澤赤黄男の詩的な世界を表現されました。原画ならではの、手描きの温かみが感じられる作品たちをお楽しみください!

 

 

今回は詩歌や俳句がお好きな宮田さんが昨年出会ったという、富澤赤黄男の俳句に思いを馳せて描かれました。初めての個展をするにあたり、ただ好きな絵を描くというよりも、1つの目的を持って展示をすることがイラストレーターとしての第一歩になるのではと考えたそうです。水彩絵の具や鉛筆で描かれた、言葉に寄り添うようなやわらかな作品たちです。

 

 

富澤赤黄男の俳句は、青空文庫や句集、文献を読み研究されたとのこと。俳句そのままを描くのではなく、自分の解釈を混ぜて意図して形になるように描かれたそうです。言葉と絵でハーモニーを奏でるような、説明的にならないように表現することが難しかったとのこと。一方で、描くこと自体がとても楽しく、好き勝手に描くのとはまた違って、この俳句がどういう世界なのかを想像しそれをまた形にしていくのが楽しい、と宮田さん。

 

Twitter上で発表されていた、手にとって見ることのできるハガキサイズの原画も。鉛筆の温かみのある線が魅力です。

 

 

グループ展とはまた違い、1人の責任の重さにドキドキしたという初個展。イラストレーションのお仕事はこれからとのことですが、装画をはじめ文芸にまつわるお仕事に特に興味があるそうです。昨年からはご自身でも短歌を詠まれ、創作の幅がますます広がっている宮田さん。今後の作品も楽しみです!

 

 

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