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大庫真理個展「Daily Drawings」

今週の作家さんは大庫真理さんです。HBでは初めての個展開催となりました。HBファイルコンペVol.30では副田高行さんの特別賞を受賞。のどかな心地よい線画が印象的でした。今回も日常をテーマに、人々の穏やかな営みが感じられる大庫さんならではの線画をお楽しみください!

「屋内庭園」

2年ほど前から、身の回りのことや、散歩をした際に見かけた人物や景色をテーマにドローイングを描き始めた大庫さん。今もテーマは変わらず、シンプルな線画で描くというスタイルを続けられています。昨年の受賞者展で展示した作品は、ご自身で振り返るとまだただ描いただけの作品だったのでもうすこし何かする必要があると思ったそうで、今回の個展では自分の視点で画面作りをし、どこを見て描きたいと思ったかが伝わるよう、これまでとは違った意識のもと制作されたとのこと。

「チューリップ」

「山の日」

新作はこれまで描いてきたものと比べて、倍以上の大きな画面に描かれました。画面が小さいと偶然できたものでも成立していたそうですが、今回はただ描いただけだと成立しない大きさだと感じたそうです。白と黒のバランスや、余白のことを考えたり、もう少しやれることがあるのかなと、表現の広がりを感じたとのこと。資料にしているものはご自身で撮影した写真など。それらの写真と、必要な資料を探して、良い部分を組み合わせるように画面を作るそうです。この先、仕事で描く際には必要な作業だなと感じたとのこと。

「遠くの方へ 3」

「高いところ」

イラストレーターの仕事を始めたのは2018年。挿絵や装画などエディトリアルの仕事の依頼が多いそうです。現在のタッチになる前には、とにかくイラストレーションの仕事がやりたいという想いで、様々なタッチに挑戦。やりがいはあるものの、受け身になりがちなスタイルになっていたそうです。次第に「このスタイルで長続きするのかな?作り込んでいく楽しみがあるのかな?」と模索するように。今の筆のタッチに行き着いたのは、青山塾へ通ったことも大きなきっかけだったそうです。

「待ち時間」

自分のできることや得意分野があると思うので、これまでの実績ももちろん大事にしながら、今回のタッチにも寄せていきたい、と大庫さん。自分の好きな感じとすり合わせが出来てきて、これだったら長く続けられそうと思えるものにようやくなったとのこと。今、スタートに立てた気持ちです、とお話してくださいました。今後益々のご活躍が楽しみです!