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平井利和個展「ASIAN POP」

今週の作家さんは平井利和さんです。HBでは6回目の個展開催となりました。温めていたシリーズが満を辞して登場!インパクトの中にどこか懐かしさを感じる平井ワールドをお見逃しなく!

 

Q1.今回の個展で挑戦してみたかったことをお聞かせください。

ポートレートの延長線で何ができるか?です。
展示中、「平井=太線のポートレート」という印象を何度か聞きました。
私自身も「太線のポートレート」は強い印象を与える造形で類似しない
記号になっているという自負と同時に
簡潔である世界観に満足して、わかる人にだけわかればいいという閉塞に
自分が陥ってるかもしれないとも感じていたのでその懸念を払拭したかったです。

その上でアジアの民画やアニメーションなどの資料をもとにして
色使いやニュアンス、線と面の扱いを参考に制作しました。

具体的にしたことは強い色をしっかり使う、身近なモチーフを取り入れる
省略やデフォルメの研究をすすめるなどです。

 

Q2.「ASIAN POP」は昨年の個展で発表される予定でしたね。
コロナで延期となり今回の開催となりましたが、その間、方向性や心境の変化などありましたか?

昨年から今年の初めにかけては、頭の中の理想が先走りしすぎていて
苦しかったです。
色々ある絵柄の統一性の問題や色の扱いや作品を最終形まで
待っていくプロセスなどは0ベースから考える必要があったので
課題は盛りだくさんでした。

最終的には、絵柄は混ざって良い。
色の扱いは経験とカラーパレットの蓄積でイメージができるようになった。
作品の技法はシルクスクリーンと相性のいい画材の発見
OHPシートへの出力は、出力してくださる会社さんとの出会いなどで解決しました。

延期がなければ出会いや作品に対する許容、研究する時間を持てなかったように思いますので
うまく時間を使えたと感じてます。

 

Q3.近年手がけられたお仕事にはどんなものがありますか?

サントリーさんとお仕事しました。

https://www.suntory.co.jp/enjoy/inshokuten/

 

Q4.お仕事を継続していくために、日頃から心がけていることはありますか?

1  金額交渉
2 作品を定期的にアピールする
ポートフォリオ・DMの送付など
(SNSはどのように運用するかは研究中です)
3 自分の作品に飽きないために、絵柄を更新する。
続きのある絵にする。
4 同時に求められた絵を描ける手元の技術もキープする

 

Q5.今後の活動予定、やっていきたいこと、お知らせなどありましたらぜひ。

ジョン・アーヴィング『熊を放つ』の第二部です
HB塾での課題のスケッチブックもやらないといけないです。

直近ですと来年、四国で個展をします。
今回の延長線上のイメージです。

次回の個展も楽しみです。平井さんありがとうございました!

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