田中きえ個展「深呼吸」
今週の作家さんは田中きえさんです。日本画からデジタル画まで幅広い画材を使われる田中さん。今回の個展では、コロナ渦にマスクを外して深呼吸したくなるような、清らかな風景を透明水彩で描かれました。田中さんならではの丁寧な描写をお楽しみ下さい!
「Morning glow」
Q1.今回のテーマや、個展でやりたかったことをお聞かせください。
風景は以前から描いていたのですが、なんとなく描いている感じがして、今の力でどれ位描けるか向き合ってみたいと思いました。
一年のはじめに展示をさせて頂く事、今回の個展のタイトルが「深呼吸」である事から広々と感じられる展示にしたいと思い自分としては大きめなF8サイズで描きました。
Q2.描く際にいつも心がけていることはどんなことですか?
以前に出版社の方からご指摘頂き、アナログ(今回は水彩)で描く際は絵具の塗り跡がムラにならないよう気を付けています。
自分らしさなどは狙って出せるものかわからないので今のところは画面全体を見渡して違和感なく仕上がれば良いと思っております。
「夕刻」
「夜が明ける」
Q3.毎日の制作時間や生活リズムを教えてください!
子供が小さいので確実に時間が取れる早朝にまず作業をします。4時〜5時台に起きて1時間くらい絵に関する作業をし、朝食準備等をし保育園に送った後作業再開、昼食を挟んで夕方まで続けます。
週に2〜3日他の仕事の日は朝のみ絵に関する作業をし、必要に応じて昼休みも作業します。
Q4.今回の展示は海の絵が多いですね。それぞれ違った表情があり素敵です。
ありがとうございます。特に意識したわけではありませんが今回の個展のタイトルに合うような風景(自身で撮影した写真)を探したところ海多めになりました。
波の表情を出すのに苦労しました。
「遠くの空」
「Clear autumn day」
Q5.近年手がけられたお仕事はどのようなものがありますか?また、今後どんな活動をしていきたいですか?
昨年まで徳間書店のPR誌「読楽」で約2年間隔月で連載の挿絵を描かせて頂きました。
モノクロに苦手意識がありましたが、連載を担当させて頂いた事でだいぶ鍛えられたと思います。
今後は装画の仕事を数多くやってみたいのと広告などお仕事の幅も広げられると嬉しいです。
「River」
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