伊藤由香子個展「TOOL 魅力的な道具たち」
今週の作家さんは伊藤由香子さんです。専門的な道具から家庭用の道具まで、様々な用途の道具たちを緻密に観察して描かれました。丁寧で柔らかい筆致と、少しニッチな世界の融合をお楽しみくださいませ!
原画はオンラインショップでもお取り扱いしております。
「ピアノ調律用工具4」
Q1.今回の個展のテーマについてお聞かせください。
友人から譲り受けた自宅のピアノを職人さんに調律してもらう際、職人さんが使われていた、ピアノの調律道具に出会いました。私はその道具の形に思わず目を奪われました。90度に曲がっていたり、へっこんでいたり…。見れば見るほど魅力にあふれ、これを絵に描きたいと思いました。道具って面白い。いろんな道具を描いてみたい、という思いから個展のテーマが決まりました。
「ピアノ調律用工具1」
Q2.描く際にいつも心がけていることはどんなことですか?
見た通り、素直に丁寧に描いています。これは私がイラストを学んだ山田塾の教えなのですが、小学生が植物を観察してスケッチするような気持ちで描けばいい、と。そういえば、そのスケッチの時間大好きだったなあと思ったんです。今でもモチーフをよく観察して描くことが好きです。
Q3.毎日の制作時間や生活リズムを教えてください!
家族が寝付いたあとの夜は静かで描きやすいです。でも基本的にルーティーンが決まっていないタイプで、描くタイミングは気まぐれです。今描きたい!というインスピレーションを大事にしています。お仕事の絵に関しては、気合が入るのでいつも前のめりに納品しています。
「机の上」
「型紙」
Q4.伊藤さんは色鉛筆で作品を制作されていますが、色鉛筆という画材のどんなところがお好きですか?
色鉛筆というより鉛筆自体が好きで、学生時代から愛用しています。鉛筆の線のかすれた表情が好きです。一番使い慣れていることと、手に取りやすいことも好きな理由の一つです。
Q5.近年手がけられたお仕事はどのようなものがありますか?また、今後どんな活動をしていきたいですか?
暮らしにまつわるモチーフが得意なので、その方向で広告や書籍のお仕事に広げられたらいいなと。今は雑誌のカットなどサイズ感の小さなお仕事がメインですが、大きな媒体も手がけてみたいです。
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