しまだたかひろ個展「しろとくろ」
今週の作家さんはしまだたかひろさんです。HBでは3回目の個展となりました。
しろとくろで統一された、モノクロのコミカルな原画をお楽しみください!
一部展示作品はオンラインショップでもご覧いただけます。
http://hbgallery.shop-pro.jp/
インタビュアー 須貝美和
5月2023
今週の作家さんはしまだたかひろさんです。HBでは3回目の個展となりました。
しろとくろで統一された、モノクロのコミカルな原画をお楽しみください!
一部展示作品はオンラインショップでもご覧いただけます。
http://hbgallery.shop-pro.jp/
インタビュアー 須貝美和
一部展示作品はオンラインショップでもご覧いただけます。
http://hbgallery.shop-pro.jp/
Q1.
今回HBでは2回目の個展ですが、
柊さんは全国各地で個展を開催されていらっしゃいます。
昨年のにじ画廊での個展では、絵と詩を展示されたほか、演奏会なども催されたりと、
ギャラリーへ訪れる方に絵を観る以外の楽しみを提供されているように感じます。
柊さんにとって個展を開催することは、どのような意味を持つのでしょうか。
A.
日々忙しくしていると、いろんなことをこなすことで精一杯になることも多いと思います。わたし自身、生活と制作とのバランスはいつもむずかしいなあと思っているのですが、個展にいらした方が目や耳や鼻などいろいろな感覚を通じてほんのひとときでも静かな自分に戻れるような場所を作れたらいいなあと思っています。以前訪れたパリのマドレーヌ寺院がとても静かであたたかく、光と影に包まれていて、個展の場づくりを考えるときにはその場所がいつも頭の片隅にあります。
柊さんのモットーである「見えないものを形にし、誰かに何かを届ける」についてお聞きします。
見えないものが形づくられる制作過程はどのようなものでしょうか。
具体的な資料集めなどはされますか。
また、誰かに届けるために意識されていること、心がけてらっしゃることはありますか。
A.
普段誰もが触れたり感じたりしているけれど、忙しい時間のなかでどんどん流れていってしまう、形のないささやかなものを形に託してとどめておけたらいいなあと思っています。
そのために自分の暮らしをしっかり味わうことがむずかしいけれどとても大事で…。
暮らしのなかで思いついた言葉や場面を手帳に書き留めておいて、
それを参照しながら制作することが多いです。
書き留める段階では主観を大事にしつつ、制作においては普遍的なものへひらいていければいいなと思っています。
Q3.
イラストレーターとして独立されてから、
1日の時間をどのように過ごされていますか。
毎日の制作時間や生活リズムをお聞きしたいです。
A.
朝は家のことをやって、10〜11時くらいに散歩・喫茶店でアイディアを練ります。
帰宅して食事をとったあとは18〜19時くらいまで作業するというのが最近のルーティーンです。
柊さんはイラストレーターとしてはもちろん、詩人として
画文集を出版されたり、noteやポッドキャストなどで、
言葉を使った表現活動もされています。
柊さんが「詩人」と名乗られるようになったのはいつ頃からでしょうか。
何かきっかけはありましたか。
A.
絵を描いているなかでいろいろ考えごとをするのですが、
そのなかで絵を通して詩を書きたいのだな、ということが最近の発見で。
同時に詩を使って絵を描きたいとも思っていて、
わたしにとって絵も、言葉も、詩のなかに含まれているんだと思ってから
詩人という言葉を使うようになりました。
ただ、自分にふさわしい言葉なのかな?とつねに考えてしまうので名乗らないときもあるのですが、
生きることに対する姿勢そのものが詩を書くひとのようであれたらとはいつも思っています。
Q5.
今後の活動予定や、イラストレーター、詩人としての柊さんの展望などをお聞かせください。
A.
絵本を作りたいです。画文集も新しいものを作りたいです。
インタビュアー 須貝美和
一部展示作品はオンラインショップでもご覧いただけます。
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Q1.
今回の個展のタイトル「リリック」にはどんな思いがこめられているのでしょうか。
個展のテーマについてお伺いしたいです。
Q2.
2021年のHB初個展では、一輪挿しに飾られている花をイメージした人物を描かれ、
作品に花の名前を付けられました。
今回は一転、アルファベット1文字のタイトルにされています。
そのようにされた理由はなぜでしょうか。
Q3.
花村さんは挿絵など、文芸のお仕事を数多く手がけられてらっしゃいます。
物語に絵を付ける仕事において、何か心がけていらっしゃることなどはありますか?
Q4.
花村さんはこれまでも人物画を多く描かれてきましたね。
花村さんが絵にしたい、描きたいと思う人物はどんな人物なのでしょうか?
Q5.
2年後にまたHBで個展を開催されるとのこと。
次回の抱負や目標などをお聞かせください。
A.
HBで個展をさせていただくことは、自分の目標でもありモチベーションを保つ要因になっています。2年後またご覧になっていただける様、描き続けていきたいです。
展示作品はすべてオンラインショップでもご覧いただけます。
http://hbgallery.shop-pro.jp/
Q1.仕事を削りながら個展作品の制作をされたそうですが
今回のHB個展は西山さんにとってどのような思いがありますか。
HB GALLERYは2018年のHB FILEコンペの副田高行賞以来5年振りでした。人生初の個展もHB GALLERYだったので、自分にとってはホームというか思い入れの深い場所です。
この5年間でさまざまな場所や環境で展覧会を開催したのでその経験が良い意味で反映できればいいなという思いで臨みました。
原画の支持体や大きさに対する考え方も5年前とは大きく変わりました。
Q2.西山さんは「日常」をテーマに描かれていますが、
個展タイトル「IN THE MOMENT」にされた理由をお聞かせください。
「日常を讃えること」がここ数年の個人的な絵のテーマで、今回の「IN THE MOMENT」もその一環の制作になっております。
今年の年明けにフィルムカメラを購入して自分の日常も撮るようになりました。
撮影時に何枚も撮ってすぐ見直したり補正ができるデジカメと違い、限られた枚数を無駄にしないよう一瞬を丁寧に一枚一枚切り取るように撮影する体験が新鮮でした。
自分にとって良いと思える写真が撮れる天候や時間帯は限られています。
特に自分の部屋で撮る場合は、光と影の関係がきれいに写る晴れた日の午前中がゴールデンタイムで、一枚一枚撮影する中で何げない一瞬も有限であることを改めて感じました。その時々に感じた空気感をより良いかたちで絵に反映させたいという意識が制作のモチベーションになったように思います。
今回作品を描く上では「シーン」というより「瞬間」のニュアンスをより強く意識したのでタイトルは「IN THE MOMENT」としました。
Q3.DMにも使われている作品「DAY LIGHT」を制作されていたときにレコードで流されていた曲は何でしょうか?
その曲を選ばれた理由も併せてお伺いしたいです。
James Ihaの“To Who Knows Where”ですね。晴れた日にぴったりで好きな曲で好んで流しながら制作していました。
以下の楽曲も最近の制作中によく聴いています。
Bat for Lashes “Desert Man”
Mount Kimbie “Human Voices”, “Black Stone”
Pinkshinyultrablast “Songs”, “The Cherry pit”
Tycho “Adrift”, “Whether”
Q4.仕事ではデジタルで制作されているそうですね。
展覧会などで発表されるアナログ作品の制作において、
何か意識されていることはありますか。
デジタルとアナログではどのように差を付けていらっしゃいますか。
自分は色と形による構成というとても汎用性のある作風なのでデジタル作品もアナログ作品も絵のディテール、内容で意識していることは基本的に同じです。
仕事でのデジタルで制作した作品はメディア(ポスターや装画、WEB)の正確な原稿として、アナログ作品は1点ものの作品として捉えています。
アナログ作品は支持体の種類、絵の具の調合や質感、塗る工程や厚みなど、自分の細やかな選択がよりダイレクトに反映されるので、それらを含めた「物体」として気に入るかどうかを特に意識して制作しています。
Q5.昨年のLurf MUSEUMからキャンバスに絵を描かれるようになったそうですね。
キャンバスでの制作は今後も継続されますか?
今後、挑戦されたいと思ってらっしゃる表現方法などはありますか?
キャンバス作品はガラス越しの額装をせず、絵の質感を剥き出しにして飾ることができるので気に入っています。大きな作品でも自分でキャンバスを張って制作できるので今後も続けていきたいと考えております。新しくやってみたいのは陶器などの立体作品ですね。仕事ではブランケットなど、日常使いできるアイテムも制作してみたいです。
インタビュアー 須貝美和
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