CHIZURI個展 「くろいいきもの」
2024年2/23~2/28に個展を開催されたCHIZURIさんへのインタビューです。
力強い「くろいいきもの」たちが展示空間いっぱいに広がる圧巻の展覧会となりました。
また平面作品に加え、立体作品やオリジナルグッズ、消しゴムスタンプなど、観る人を楽しませる工夫も満載、
CHIZURIさんの制作意欲にあふれた個展の様子をこちらのインタビューでも是非お楽しみください!
ーCHIZURIさんはHBでは初めての個展となりました。
マンスリーコメントが印象的です。
太陽の熱を吸収する大地のような
光を際立たせる闇のような
なにか分かりづらい影のような
ただそこにいる 黒い生き物
個展のタイトルにもある「くろいいきもの」は
CHIZURIさんが実際に見たことのある生き物なのでしょうか?
CHIZURIさんが黒い生き物を描かれるようになったきっかけや理由をお伺いしたいです。
生き物を描いているのは、純粋に動物が好きで興味の対象というのもあります。
写実的に描くことよりも、気になった特徴やイメージを抽象化して描いているので、
その想いも含めて今回の展示タイトルとコメントに乗せました。
黒い生き物たちは、かたちに重きをおいて描くことを意識したことで生まれました。
表したものが何か、人によって見え方が違ってくるのですが、わたしとしてはそれも面白くていいなと思っています。
ーCHIZURIさんはHBギャラリーのスタッフを務めながら作家活動をされています。
ギャラリーのお仕事を始めてから、CHIZURIさんの作品制作に何か変化はありましたか?
影響を受けたことなどはありますか?
1年前にスタッフとしてジョインさせていただき、目の前のことに向き合って勤めてきましたが、
改めて振り返ると、絵や心に刺激を与えてくれていると感じます。
オーナーのたりさんには絵に対しての具体的なアドバイスもいただき、
オーナーもスタッフの皆さんも全員作家なので、
意見交換などもできて、やる気に火をつけてくれるような環境です。
そのコミュニティーにいることで自分も成長している、という感覚はすごくあります。ありがたいことです。
ー昨年は陶芸教室へも通われ、その学びを活かした粘土作品も展示されています。
陶芸教室へ通われたきっかけは何でしょうか?
また、立体作品の制作は、CHIZURIさんが普段アクリルガッシュで制作されている平面作品と比べて、
何か違いを感じることはありますか?
今後も粘土の制作は続けられるのでしょうか?
昔からモノづくりが好きで、イベントなどで発表してきた延長で、陶芸にも興味があったので家の近くの教室に通っていました。
どちらもアナログで作っているので、立体制作も絵を描くこととあまり違いを感じていません。そこにあるものが良いかどうか、
あったら嬉しいかどうかが基準になっていると思います。
粘土を触るのは楽しいので続けると思います。いつかその場所のシンボルになるような、大きな立体などもつくってみたいです。
ー今回の展覧会では、artipur COTTAGEとコラボレーションされたハンカチ、巾着、トートバッグも販売されています。
こちらはどのような経緯でコラボが実現されたのでしょうか?
また、展覧会終了後はどちらで購入できますか?
描いている絵がブランドイメージとも合うということで一緒に作らせていただきました。今回は自主制作のイラストを提供して、色は先方と相談して決まりました。
わたしの絵がファブリックにも合うという発見もあり、このような機会をいただき感謝しています。
▼こちらからご購入可能です。ご興味がございましたらぜひ。
https://www.kankan-online.jp/smartphone/list.html?search_key=chizuri
ーCHIZURIさんが今後挑戦されたいことや、イラストレーター、絵描きとしての展望などをお聞かせください。
人や自分の心を震わせるものができたら、作家としてそれ以上に嬉しいことはないです。
誰かと一緒に組んでお仕事をすることで、わたし個人だけでは作れない新しいものが出来るのも見てみたいです。
具体的には、プロダクトや児童教育などに関わるお仕事なども出来たらと思っています。
描く題材は変化していくと思いますが、とにかくわたしは素直に今描きたいものを描いて、
日々鍛錬しながら、その時々の最善を皆さまに見ていただく活動を命尽きるまで続けていきたいです。
インタビュアー 須貝美和
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