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いちろう個展「夏休み」

今回ご紹介するのは、2024年8/30~9/4に個展を開催されたいちろうさんへのインタビューです。

HB WORKコンペでも賞を受賞され、注目されているいちろうさん。
お仕事での挿絵や、漫画作品、クレパスで描かれたほのぼのとした作品が展示され、
充実の展覧会。
お風呂やお布団に入った、愛らしいねん土の作品もずらりと並び、
とても幸せな空間となりました。
いちろうさんの豊かな感性についてのお話もお聞きしました。

会場の様子をインタビューとともにお楽しみください!

展示作品はオンラインショップでお取り扱い中です。
http://hbgallery.shop-pro.jp/

 

ーいちろうさんはHBでは初めての個展となりました。
展示タイトル「夏休み」は、犬との散歩やお絵かき、工作など、
子供の頃から変わらず続けていることへの気づきから生まれたタイトルだそうですね。
人は年齢を重ねるにつれ、子供の頃の素直で無邪気な感覚が薄れてしまいがちですが、
いちろうさんが子供心を失わずにいられるのはなぜでしょうか。
豊かな感性を持ち続けるために、いちろうさんが心がけていることなどはありますか?
心がけていることは特にないのですが、子どもの頃に好きだったことを好きなまま
大人になっているだけな気がします…!
粘土も久々にやると楽しくてハマってしまいました。
これからもやりたいと思ったら画材や技法なども決めずに
なんでもやっていけたらと思っています。
ー12年間生活された京都を離れ、現在はご出身の大分県に戻られてアトリエで制作されているそうですね。
いちろうさんが感じる、京都と大分の一番の違いは何でしょうか。
環境が変化してから、いちろうさんの作品制作にどんな変化がありましたか?

地元に戻ってから毎朝5時に犬の散歩をするようになったのですが、
空や山の色が天気や時間で変わるのをとても観察するようになりました。
それはどこでもそうだとは思うのですが、犬との散歩のおかげでこういったことに気がつけたので絵もそういったものを描きたくなってきたように感じています。
あと地元ではみんな知らない人同士も会ったら挨拶を交わすのでそういった温かさも絵に影響してくれるような気がしています。
ーいちろうさんは2022年7月号より、くどうれいんさん連載エッセイ「日日是目分量」(文芸誌「群像)の扉絵を担当されています。 
いちろうさんは何気ない日常の中から作品のアイデアを見つけられてますが、
お仕事で他者目線の日常を描かれる際は、何か工夫されることや意識されることはありますか?
いちろうさんが普段描き溜められているネタ帳のアイデアと組み合わせることなどはされるのでしょうか。
くどうさんのエッセイは本当に面白くて捻り出さなくても自然と描きたいものが浮かぶのですが、意識していることといえば、どのお仕事もそうなのですが、
とにかく自分が面白がりながら絵を描くようにしています。
そうすると面白い絵になっていると信じてやっています!
ーいちろうさんの今後の発表予定や挑戦されたいこと、
イラストレーターとしての展望などをお聞かせください。
いまは今年絵本を刊行予定なので編集者さんや原作の方、
デザイナーさんと協力してはじめての絵本をつくっています。
展望としては絵本もイラストもこれからも両方続けていけたら嬉しいです。
あといつか映画のイラストのお仕事ができたらいいなと思っています。
インタビュアー 須貝美和

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