洞智子個展「春浅し」
今回ご紹介するのは、2025年2月14日から19日に個展を開催された、洞智子さんの展示インタビューです。
繊細で静かでありながら、どこか凛とした佇まいの作品は
パステルや色鉛筆で描かれており、その絵肌の美しさに驚かされます。
会場の様子をインタビューと共にお楽しみください!
展示作品はオンラインショップでお取り扱い中です。
http://hbgallery.shop-pro.jp/
ー洞さんは昨年、2回個展を開催されており、
早春に開催された作品展「桃の花」(ギャラリーつつむ・滋賀県)では春の季語と女性を、
10月には「aki-urara」(MOUNT tokyo)では
秋の季語をテーマに描かれた作品を発表されました。
今回のHB個展でも「春の季語」を選ばれていることから、
洞さんが季語に惹かれる理由や、季語の魅力などお伺いしたいです。
歳時記をめくると、たくさんの季語があるんですが
それぞれの言葉にそ季節の風景が思い浮かんで、
とても面白いなと思います。
3人子供がいるのですが、子育てを通しての年中行事や、地域のお祭りとか、
毎日の暮らしの中でいろんな事を次の世代へ繋いでいくんだなと感じる事があって、
そんなに堅苦しくは考えていませんが、
自分が絵を描く時も少しですが日本的なものという事を意識しています。
昨年のギャラリーつつむでの個展期間がひな祭りの時期だったので、
桃の節句だから女性と、そこに日本らしい事をプラスして表現できるものはないかなと考え、
俳句の季語が合うかもしれないなと。
実際描いてみたらすごくしっくりきて、面白いなと思いました。
ー洞さんはマスキングテープとデザインカッターを駆使し
パステルと色鉛筆で面を塗りつぶして描かれているそうですね!
以前からパステルと色鉛筆は使われていたのでしょうか。
現在のステンシルのような技法に至ったきっかけなどはありますか?
パステルと色鉛筆で面を塗りつぶして描かれているそうですね!
以前からパステルと色鉛筆は使われていたのでしょうか。
現在のステンシルのような技法に至ったきっかけなどはありますか?
以前は色鉛筆だけで絵を描いてたのですが、
色むらだったり作業時間だったり、自分が描きたいものと
色鉛筆の相性があまり良くないかもしれないと思うようになりました。
いろんな画材を試したのですが、
パステルなら色鉛筆に似たような感覚で描くことができたので
それからパステルをメインにして色鉛筆と両方を使っています。
パステルの特徴のふんわりした表現でなく、シャープな線を描きたくて
試行錯誤した結果、マスキングテープを使う事に至りました。
ー展示作品「山笑う」は、
色とりどりの花が咲き、鳥が囀り、賑やかになる春の山を
女性に見立てた2枚の絵で構成された大作です。
平面的な表現は日本画の影響などがあるのでしょうか?
女性に見立てた2枚の絵で構成された大作です。
平面的な表現は日本画の影響などがあるのでしょうか?
自分の描きたいものは何かなと悩んだ時期があったのですが、
日本画の美人画を見て、こんなの描いてみたい!と思って。
なのでとても影響を受けていると思います。
ー洞さんの今後の展示予定や、今後挑戦されたいこと、
イラストレーターとしての展望などをお聞かせください。
4月8日(火)~4月19日(土)にDAZZLEさんで「装画の仕事」展 に参加します。
今後は季語をテーマにオリジナル作品も制作しつつ、
色んなジャンルのお仕事をやってみたいと思っています。
インタビュアー 須貝美和
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