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サトウアユム個展「HEARTRATE」

今週の展覧会はサトウアユムさんです。HBファイルコンペでも河西達也特別賞を受賞された今注目の若手作家です!
迫力がある中に、どこかユーモアもある作風からサトウさんのお人柄が伝わってくるように感じます。

 

1.HBでは昨年のファイル特別賞の受賞式以来の展示となりますが、受賞した際はどの様なお気持ちでしたか?
また受賞後に制作の面で何か変化があればお聞かせ下さい。

 

HBファイルの特別賞を頂いたのが、私自身初めてのコンペ受賞でしたのでとても嬉しかったです。
それまでは賞をいただいたことがなく、コンペに応募してもあまり期待していなかった時期だったので余計びっくりしました。
受賞したことが理由ではないのですが、受賞後からスポーツをテーマに制作を始めました。
今度はスポーツの作品で賞を頂けるように頑張りたいです。

 

2.今回の展覧会のタイトルや展示コンセプトなど教えて頂けますでしょうか?特にお気に入りの1点はどの作品ですか?

 

今回の展示はHEARTRATE(ハートレート)というタイトルで、心拍数という意味です。普段スポーツを見るときに、楽しみな試合だったり、面白い展開になったときに、かなりドキドキすることがあるのですが、その心拍数が上がるほどの興奮や緊張、熱狂を生み出せるのはスポーツの魅力なので、このタイトルをつけました。

展示に関しては2つのアプローチで制作しました。スポーツをテーマにする前は生き物を多く登場させる作品を描いていたので、一つはスポーツと生き物を組み合わせた作品。もう一つはスポーツのみにフォーカスした作品を制作しました。
特にお気に入りの作品はフェンシングの作品で構図、色、光の表現が個人的にうまくいった作品です。今まではこのようなアプローチで作品を作っていなかったので表現の幅が広がったと思います。今回の展示で反応を見て今後に生かしていきたいです。

 

3.サトウさんの作品には野球やボクシング、相撲など、スポーツに関する絵が多いように思いますが、
ご自身も部活などでスポーツを経験されていらっしゃいましたか?

 

スポーツ経験はほとんど無いです。
小さい頃に父と兄とよくキャッチボールをしたくらいで、部活も中学は美術部、高校は入っていませんでした。
兄の影響で中学生の頃に野球観戦が好きになり、大学生の頃に格闘技観戦が好きになりました。
ほとんどスポーツをしてこなかった人生で、スポーツ選手に対する強い憧れがあるので、ボクシングや野球は無意識のうちによく描いています。

 

4.現代的な作風の中に、少し懐かしい雰囲気も感じる作風ですが、特に影響を受けている作家はいらっしゃいますか?

 

大学時代に宇野亜喜良さん、横尾忠則さん、田名網敬一さんが好きで、特に60年代頃のイラストレーションに影響をうけました。
影響を受けすぎていたので、大学卒業後は意識しないようにしましたが、それが根底にあるので少し懐かしさを感じられるのだと思います。
最近だとスポーツブランドのビジュアルや、漫画のパースのついた構図や動きの描写などを勉強しています。

 

5.今後挑戦したいお仕事があればお聞かせ下さい!

 

スニーカーブランドやスポーツファッションブランドのお仕事、スポーツ全般のお仕事、雑誌のNumber、BEAMS、絵本のお仕事を目標にしています。

 

確かな描写力と、迫力がある中にどこかユーモアも感じる作品たちは見応え満載です!ぜひお立ち寄り下さい!
サトウさんの今後のご活躍が楽しみです!

唐仁原多里

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