3月2026
今週の作家はマリワさんです!
HBでは初個展です。
カラフルポップな動物や自然など、見ているだけで楽しくなるマリワワールドをご堪能ください!

1.今回の個展「HELLO! ANIMAL GARDEN.」の準備はどのように進めていきましたか?
楽しかったことや大変だったことなどお伺いしたいです。
今回は、自身の原点に立ち返るような気持ちで制作を始めました。
山梨県北杜市という自然豊かな土地で育った経験から、「植物」と「動物」を軸に据えています。
幼少期、野山や森、川は私にとって冒険と観察の場でした。
そこには常に発見があり、生き物や植物と向き合う時間がありました。
その感覚を思い出しながら描くことで、楽しみながらのびやかな気持ちで制作することができました。
作品の中にある少しの違和感やユーモアも、自然の中で感じてきた“予測できない面白さ”から来ているのかもしれません。
ご覧になる方にも、その自由さや空気感が伝われば嬉しく思います。
大変だったことは、HBギャラリーという三面が大きく使えるギャラリーでの空間作りを考えることがとても難しく、
作品のサイズ感や数などを検討することに多く時間を費やしました。

2.とても可愛いらしい作品を制作されるマリワさん。
現在の作風に至った経緯をお聞かせください。
長く作風を模索する時間を経て、現在は「ユーモア」と「余白」を意識しています。
すべてを説明しないことで、見る人それぞれの物語が生まれる余地を残したいと考えています。
今も試行錯誤の途中ではありますが、その時々の自分に正直な表現が、常に“最新作”だと思っています。

3.パッケージのお仕事をたくさんされてるマリワさん。
お仕事の制作の際、普段の絵との違いなど、意識されることはありますか?
パッケージのお仕事は、以前から強く関心を持っていた分野のひとつです。
実際に手に取られ、生活の中に存在する媒体であることに魅力を感じています。
WEBや雑誌のお仕事ではデジタルで完結することが多いのですが、パッケージは「物体」として人の手に渡っていきます。そのため、可能な限りアナログの工程を取り入れるようにしています。
例えば線は手描きにする、着彩に水彩を用いて滲みや揺らぎを残すなど、コントロールしきれない“現象”や“偶然”をあえて活かすことを大切にしています。
均一で整いすぎた線ではなく、わずかな揺れがあることで、人の手の温度が伝わると考えているからです。
商品そのものだけでなく、それを手に取る瞬間や、贈り物として受け取る時間まで想像しながら制作できることが、パッケージの仕事の醍醐味だと感じています。

4.今後挑戦したいお仕事や作品制作など教えてください。
今後は大きく三つの方向に挑戦していきたいと考えています。
一つは、商業施設のイベントビジュアルなど、空間全体に展開される規模の大きな仕事です。
イラストが街や空間の風景の一部になるような表現に挑戦してみたいと思っています。
二つ目は、書籍の装丁や絵本など、物語に関わる仕事です。物語の入口となる一枚として、本と読者をつなぐ役割を担えたら嬉しいです。
そして三つ目は、地元・山梨に根ざした仕事です。例えばワインや日本酒、地ビールなどが盛んな地域ならではの、
お酒のパッケージなど、土地の風土や空気感を視覚化するようなパッケージやブランディングにも関わっていきたいと考えています。

ありがとうございました!
2026年3月28日 12:36 PM |
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今週の作家は小泉理恵さんです!
誰かの記憶の中にあるような風景。
小泉さんならではの美しい作品をお楽しみ下さい。

1.今回の個展タイトル「Brocante」に込めた思いをお聞かせください。
また、個展の準備はどのように進めていきましたか?
以前から好きなクラシックやアンティークを含めたいと考えはじめ、
そのままだと限定的で格式高い印象になってしまいそう、と思った時に辿り着いたのがブロカントでした。
フランス語で「100年未満の高価ではない日常使いの愛すべき古物」という意味だそうで、
ものに対しての定義ではありますが、ものと過ごした思い出が心の中でうつろう様子にも似合うように思ったのと、
対峙したものの価値の印象に影響を受けすぎず身近な目線でものとの関係性が表現ができそうと考えこのタイトルとしました。
準備は以前からストックしていたアイデアと、タイトルを設定してから似合いそうな内容などを探しながら進めました。

2.小泉さんの作品のモチーフやパースの感じがとても素敵だなと思います。
画材や構図の作り方など、制作方法をお伺いできますでしょうか?
画材は色鉛筆、鉛筆、色紙です。
構図は写真、映画のシーン、歌詞などの言葉、聞いた話、実体験などから想像し場面を組み立て、
違和感が出過ぎない程度に面白いと感じるパースを探りながらiPadでラフを制作し、アナログで清書します。

3.画家や小説家など、小泉さんが影響を受けた作家さんをお伺いしたいです。
子供の頃、田舎の書店で初めてファンになったイラストレーターが100%orangeさんでした。
その後見聞きした様々な作家から無意識に影響を受けていると思いますが、
グラフィックデザイナーとしてのディックブルーナ、
オーレエクセル、フィリップワイズベッカー、マティス、ヴィルヘルムハマスホイ、
映画監督のウェスアンダーソン、アキカウリスマキは絵を描き始めた頃から特に参考にさせてもらってます。

4.今後挑戦したいお仕事や作品制作など教えてください。
影響を受けてきた、音楽、映画、本、ラジオなどに関われたら嬉しいです。
また、活動を始めてから想像を超えた場所から想いを寄せてくださり出会いや再会に恵まれたことは、
変えがたい喜びと励みになってきたため、そのような機会で誠実に応えることができるよう続けていきたいです。

ありがとうございました!
2026年3月23日 12:49 PM |
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今週の作家はタカヤ ユリエさん、Miltataさんです!

1.今回の展覧会のタイトル「Lakeward」に込めた思いと、二人展を開催されようと思ったきっかけや背景などをお伺いできますか?
タイトルの「Lakeward」は架空の街の名前です。
街の名前を決めたほうがいいねと二人で話す中で、
一番最初から二人とも共通して大きな湖がある街をイメージしていて、湖に関係する言葉を探す中でしっくりくる雰囲気だった言葉が、Lakewardでした。
Lakewardは「湖の向こう側」という意味があり、今回の余白を感じる展示にぴったりだなと思い決めました。
展示開催のきっかけは本当にささいで、展示を一緒にやりませんか?とSNS上でコメントしたことがきっかけです。
元々2人とも共通点が多いこともありましたが、まずタッチが全然違うので、
どんなことができるだろう?と話しているときに、それぞれの視点で一つの事を描いていったら面白いんじゃないか?ということで、今回の展示になりました。

2.制作方法について、画材やソフト、発想の仕方などお伺いしたいです。
(タカヤ)
iPadでAdobe Frescoを使って作画しています。
発想の仕方としては、旅行先でふと出会うロケーションや、そのとき感じた心地など、自分の経験を起点にすることが多いです。
旅行は、時間や体験を贅沢に味わえる機会なので、そこで得た(瞬間的にでも)心が満たされた経験を持って帰って、また素敵に暮らしていこうと思えます。
その感覚を絵の中に宿している感じがあるので、私のパーソナルワークは、自分の実生活よりも晴れ晴れとしていて理想的なロケーションになることが多いです。
(Miltata)
PC+CLIP STUDIO PAINTで制作をしています。
僕はあまり感情を強く前に出す絵よりも、図鑑や説明書の図解のような、どこか客観的でフラットな表現に惹かれます。
なので、まずは形や構造をゆっくり整理をし、そのものらしさのような小さなクセが見えてくるので、それをそっと絵に残せたらいいなと思っています。
そうやって少しだけ何かの気配を感じような絵になるように制作しています。

3.好きなイラストレーターや影響を受けた作家などを教えて下さい。
(タカヤ)
山口洋祐さん、坂内拓さん、武政諒さんです。
イラストレーターになる前は全く別の学歴・職歴を歩んでいたので、イラストレーションの世界に関心を持ったのも2020年頃からと割と浅く、
現役で活躍される様々な国内イラストレーターさんの作品をSNSで見ていて、この3名の方の、大らかでハッとするような世界観をまとった風景に、心を動かされました。
まだ自分がこの世界に入るなんて微塵も思っていないその頃に、いつか私も風景を描きたいと思うきっかけをいただいたように思います。
(Miltata)
大友克洋さん、安野光雅さんの2名です。
1人目の大友克洋さんは子供の頃、父親が読んでいたものをこっそり読んで衝撃を受けたことから始まり、
ドライでストイックな描き込みによって伝わる表現は僕にとって一番影響を与えた人だと思います。
2人目の安野光雅さんも同じく子供の頃に学校の図書館で触れ、図鑑好きになったきっかけの人でもあります。
中でも「あいうえおの本」が特に好きで、この本に登場する静物は正確でとてもフラットな表現なのですが、
線の揺らぎや柔らかい温かみのあるタッチがとても心地よく、僕も描く絵はこうありたいなと常に思っています。

4.近年の絵のお仕事の中で、印象に残ったものはありますか?
(タカヤ)
それぞれの案件ごとに課題や思い入れ、担当してくださった方との思い出があるので難しいですが、
アートディレクターの方やエンドクライアントの方と絵について何度も深く意見交換ができたお仕事ほど印象に残っています。
そういった意味ではみずほ銀行様の「みずほのアトリエ」や、LIXIL様の「2026年度カレンダー」、西南学院大学様の「クリスマス広告用アニメーション」など。
(Miltata)
小学館まどあけずかんの「しょくぶつ」「たてもの」です。
イラストレーターとして活動を始めるにあたり、目標のひとつでもあった「図鑑の仕事をする」が叶ったお仕事であり、自身も子育てしているこのタイミングで
子供に自分が関わった本を読んでもらえることがとても幸せでした。

5. お二人それぞれの今後挑戦したい制作や、お仕事などありましたらお聞かせください。
(タカヤ)
だれかの暮らしを心地よく満たして、ポジティブな方へ持ち上げてくれる製品やブランドが好きなので、ライフスタイル系や暮らしに関わるブランドのプロジェクトにイラストレーターとして関わりたいです。
また、人生の半分以上を音楽に支えられて生きてきたので、クラシックジャンルの音楽系出版のお仕事も目標の一つです。ミルタタさんも私も吹奏楽出身ということもあって、今回の「Lakeward」という街は音楽活動が盛んという設定が自然発生的に出てきて、たくさん楽器演奏の絵を描けて嬉しかったです。
(Miltata)
いつか絵本に挑戦したいと思っています。

ありがとうございました!
2026年3月7日 12:30 PM |
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今週の作家は青木欣二さんです!
HBでは2回目の展示となります。輝く髪と昆虫たちの原画をお楽しみ下さい!

1.今回の個展「黄金 ☆ 虫」に込めた思いをお聞かせいただけますか?
子どもの頃からみんなが大好きなカブト虫やクワガタが好きで、今回の個展は
昆虫集合にしようとカナブンを描いていたら、家族から「虫嫌いの人多いよ。」
と冷静に指摘され、作戦変更で最近街でよく見る金髪との2本立てにしました。
皆さんのようなカッコイイコンセプトは無く、金髪と昆虫で「黄金・虫」です。
ついでにむりやり金色の昆虫も描きました。

2.個展の準備を進めていく中で大変なことや感じたことなどお伺いしたいです。
昆虫は全て標本を用意して、撮影した画像と実物を見比べながら描いてますが、
小さな「ふんころがし」などは、老眼の限界で細かい足の毛や、触覚などは
見なかった事にしました。
図鑑には使えない絵だと思います。
ずっと前屈みで、腰と肩と首が痛いです。

3.とても緻密な作風ですが、現在の作風になった経緯をお聞かせいただけますか?
また制作方法や画材などもお伺いしたいです。
写実的なイラストレーションは、基本的なデッサンの知識があれば、時間と根気で誰にでも描けると思います。
世界中にとんでもなく巧い人が山のようにいます。
本当はオシャレで個性的な作風に憧れますが、残ったのは今の感じでした。
鉛筆画、アクリルの細密画、水彩画の3パターン。
鉛筆画は決して擦ってぼかさない。すべて線の重なりで描いてます。
クレセントボードの中目が無くならないことを祈ってます。

4.これからの制作やお仕事の展望をお聞かせくださいますか?
危うい空気が漂う社会に、若い人に、メッセージが届けられたら理想的ですね。

ありがとうございました!
2026年3月2日 5:18 PM |
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