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柊有花個展「Blessing」

今週の作家さんは柊有花さんです。HBでは初めての個展開催となりました。
今回は「祝福」をテーマに、あらゆる生きものたちと、目に見えないけれど存在するものたち、それぞれが共に暮している様子を描かれました。柊さんならではの優しい色彩と形の美しさをお楽しみください!

 

 

前回の個展では、モノクロで落ち着いた雰囲気の作品だったそうですが、今回は「祝福」をテーマにしたことで、様々な色があった方がいいなと感じたとのこと。縛りなくそれぞれが自由に生きている感じを表現できたら、と柊さん。色はその都度、テーマに合わせて変えていきたいと考えているそうです。切り絵や木のオブジェなど、どの作品も温かみが感じられるものばかりです。

 

 

幼い頃はマンガ家になりたかったという柊さん、絵を描くことはずっと好きだったそうです。大学時代はサークル活動で絵を描いて販売をしていたことも。卒業後は幼児向けの学習教材用イラストレーションの制作や、書籍編集を経験されたそうです。編集作業をしつつ、ご自分で絵を描いて入稿までしていたこともあったとのこと。

青山塾へ通ったことでイラストレーターという職業を知った柊さん。当時は絵を描いて食べていけるとは思っていなかったそうですが、展示をしたり、少しずつお仕事につながったことで、仕事になったらいいなと考えるようになったそうです。お仕事が来るようになったきっかけは、玄光社の『イラストレーションファイル』に掲載されたことや、SNSで絵を見てもらう機会が増え依頼が来るようになったそうです。好きなデザイナーや出版社には、自分から連絡をし直接売り込みに行くこともあるそうです。

 

 

現在のお仕事は本の装画や挿絵の依頼が多いとのこと。100組の作家が出展する台湾のイベント「雑貨女子博」のメインビジュアルに抜擢されるなど、海外からの注目も高い柊さん。言葉の壁は心配だそうですが、海外のお仕事もぜひやってみたいとのこと。今後特にやってみたいお仕事は雑貨作り。ご自身でも洋服やトートバッグ、ブローチなど様々なグッズに展開されています。会場でも好評販売中です!この機会にぜひどうぞ!

仲條正義個展「一九、仲條」展

今週の作家さんは、アートディレクターの仲條正義さんです。

今年の展示はオール新作、摩訶不思議な仲條ワールドをご堪能下さい!

作品は¥97.200-(税、送料、額込み)で販売いたします。tel.03-5474-2325(HBギャラリー)

 

仲條正義賞 
矢入幸一個展「age」

HBファイルコンペvol.29の受賞者展、ラストを飾るのは仲條正義賞大賞に選ばれた矢入幸一さんです。
前回2月の個展から、6ヶ月という短い期間で制作された今回の新作。世相から感じることや日頃から感じていることを、バリエーション豊かに力強く表現されました!ぜひお越しくださいませ!

日頃から関心があるという世の中の出来事をテーマに、26歳の今だからこそ感じられることを表現されたそうです。前回の初個展では、自分の世界を多く見てもらいたいという気持ちだったそうですが、今回は自分の特徴だけではなく、世の中と繋がったことで自分のフィルターを通して表現したいと思った、と矢入さん。受賞の知らせを聞いたときは、お勤め先で頂き物の大量のワカメを無心で洗っていた時だったそうです。仲條賞と聞いた後は、ワカメを洗うのも楽しくなるくらい嬉しかった、と矢入さん。HBファイルコンペは初めての応募でした。

 

黒いざらっとしたノイズのような下地を生かしつつ、今回はより絵の具のタッチを増やしてみたとのこと。白をベースに、ざらっとした質感は残しつつ、調子やグレーの階調が広く出せるように意識されたそうです。絵のお仕事で一番やりたいことは、個人のお部屋や企業の一室やエントランスなどに絵を飾ってもらうこと。頼まれて描くことも増えて来たそうで、依頼者の方とのさりげない会話からどんな絵が合うかイメージを膨らませるそうです。

 

 

普段デザイナーとしてお勤めされているため、デザインは仕事、絵は活動、と分けてしまうそうですが、今後は絵も仕事にしていけたら嬉しいとのこと。ストーリーを1枚で表現するのこともお好きだそうで、どういう絵が一番伝わるのかは常に意識しているそうです。本の表紙やファッション系のお仕事もやってみたいそうで、モノに落とし込んだところを実際に見てみたいとのこと。ご自身でもTシャツやトートバッグなどさまざまなグッズを展開。ぜひ会場でご覧いただきたいです!

 

鈴木成一賞 
一乗ひかる個展「運動と発育」

HBファイルコンペvol.29の受賞者展、第6週目は鈴木成一賞大賞に選ばれた一乗ひかるさんです。活発で生き生きとした女の子たちを、シルクスクリーンやUVプリントなどさまざまな印刷で表現されました。今回の個展のために描かれた涼しげな新作やグッズ販売も!お楽しみに!

 

昨年の審査では、鈴木成一さん以外の審査員からも高評価だった一乗さんの作品。落ちたかな…と思っていた頃、受賞の知らせがありすごく嬉しかった、と一乗さん。ファイル作りは、自分の強みが伝わる作品を中心に選ばれたそうです。この作風でいろいろ表現できることも伝えたかったそうで、全体感を損ねない程度に幅を持たせてもいるとのこと。HBファイルコンペは2回目の応募でした。

 

今の作風になったのは2年程前から。デザイナーとして働いているときに描き始めたそうです。会社員時代は深夜2~3時まで働く日々だったそうですが、それでも描き続けられる絵を模索していたとのこと。その頃はまだ絵の具でリンゴを描くといったような、仕事に合わせて作風を描き分けることもあったそうです。

 

昨年秋のTIS公募受賞者展での展示や、玄光社の「ファッションイラストレーション・ファイル」の巻頭で紹介してもらったこと、個展を開催したことなど、少しずつ絵を見てもらえる機会が増えたことがお仕事に繋がるきっかけになったと感じるそうです。TIS受賞者展のあと、鈴木成一さんが装画のお仕事をくださったことが、やる気にもなり絵を描く勢いがついたとのこと。
普段のお仕事の絵はデジタルで、展示の際にはシルクスクリーンなどアナログな手法も用いるそうです。これまでの作品もほとんど女の子を描かれてきたそうで、体の曲線を描くのが特に楽しい、と一乗さん。

音楽関係のお仕事は意外にもあまり経験がないそうで、いいバンドやラッパーなど、好きな音楽に関わってみたいそうです。スポーツブランドとのお仕事も目標だそうで、スニーカーをテーマにオリジナル作品も制作されています。特にNIKEのお仕事をいつかやってみたいとのこと。とにかくいいデザイナーさんといい仕事がしたい、と一乗さん。今後益々のご活躍が楽しみです!

夏期休廊、オンラインショップお休みのお知らせ

まことに勝手ながら、

8月8日(木)〜  8月15日(木)まで、夏期休廊とさせて頂きます。

それに伴いまして、HBオンラインショップの発送業務もお休みさせていただきます。
休廊期間中にいただきましたご注文やお問い合わせについては、
8月16日(金)以降に順次対応させていただきます。商品到着が遅れますことご了承くださいませ。

ご不便をおかけ致しますが、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

藤枝リュウジ賞 桃山鈴子個展「わたしのイモムシ」

HBファイルコンペvol.29の受賞者展、第5週目は藤枝リュウジ賞大賞に選ばれた桃山鈴子さんです。
ファイルは20作品、すべてイモムシの絵で統一。審査員たちも魅了された美しいイモムシの世界をお楽しみください!

「ジャコウアゲハ、ウマノスズクサ」

今回描かれたイモムシたちは、すべて桃山さんが実際に飼育されて描かれたものです。自然豊かな環境にお住まいで、家のまわりで昆虫採集ができるとのこと。個展期間中はイモムシの世話ができないため、今現在、サナギの状態のものが5匹。孵化しそうなものは、木にクリップで留めてきたのだそう。描く時はなるべく触らないよう、筆に載せたりし、傷めないように観察するそうです。手の油がイモムシの呼吸を妨げる恐れがあるとのこと。

「ナミアゲハ」

「イボタガ、ネズミモチ」

虫を好きになったのは小学1年生のころ。さみしかったときうつむくと草むらや地面に虫をみつけ、笑顔になれたそうです。特にイモムシがお気に入りで腕に這わせてあそぶときのイモムシの足がぴとぴとと肌にすいつく感触が好きだったそうです。虫を触っているか、絵を描いているか、本を読んでいるか…そんな子ども時代だったそうです。今から10年ほど前にも、再び虫に救われるような出来事が。本格的に虫を描こうと思ったきっかけになったそうです。

「クロシタアオイラガ」

はじめからイモムシの展開図を描いていた桃山さん。実際に虫を開いて描いている訳ではなく、色々な角度から観察し、平面上でいくつものイメージを繋ぎ合わせて描いているとのこと。背中からお腹まで、繋がっている連続した美しい模様の流れを途切れさせずに、一つの画面で全て同時に観ることができたらどんなに美しいだろうと考えた結果、虎の皮の敷物やサンマの開きのような展開図を思いついたそうです。
画材はアクリルインクと丸ペンを使用。美しさと不思議さ、どうしてこんな模様になるのか頭では理解できないところが魅力なのだそうです。イモムシは描き終わったら元に居た自然に戻すそうで、7~10日程度、手元に置いておき飼育しながら観察して描かれるとのこと。一生懸命葉っぱを食べているところも、ウンチをしているところも、全てが可愛いなと感じるそうです。

「シャクトリムシ、ワビスケ」

イラストレーションのお仕事では特に本の装画と絵本に興味があるそうです。みんながネコが好きだからネコ、イヌが好きだからイヌを描くようにイモムシを描いていきたい。イモムシの展開図はライフワークとして続けていきたいそうです。

永井裕明賞 與畑春花個展「then」

HBファイルコンペvol.29の受賞者展、第4週目は永井裕明賞大賞に選ばれた與畑春花さんです。初個展となりました。
女の子のするどい視線とユーモアのある色とカタチ。思い思いに描かれた與畑さんの世界観をお楽しみください!

「少女2」

今回がHBファイルコンペ4回目の応募だったという與畑さん。1冊を作品として見せるファイル形式のコンペが自分には合っているのではと思い応募されていたそうです。画材はシャープペンシルと色鉛筆。これまではインクや木炭でドローイングを描いていたそうですが、ご自身でも今回のタッチが一番しっくりきたとのこと。電話で受賞の知らせを聞いた時はとても嬉しかったそうです。ただ好きで続けてきたので、いい結果が出て良かったなと感じたそうです。でも喜びはつかの間、このタッチになったのが浅かったため不安に駆られたとのこと。

 

「おもい」

「ふと」

 

その時に描きたいものを、描きたいように描いて来たという與畑さん。頭に浮かんでいるイメージをすぐに描ける画材が合っているそうで、油彩や水彩は難しかったそうです。本や音楽からインスピレーションを受けることが多く、イメージが浮かばない時はいっさい描かず、浮かんだ時に衝動的に描きたいと思い描くとのこと。 線が好きという気持ちは一貫していて、自分なりに大事に育ててきたつもり、と與畑さん。余白に最初にのせるときのインクの始まりが好きなのだそう。線を描けば、自然と色が浮かんでくるとのこと。昼間はお子さんと一緒にお絵描きをしながら色塗りをして、夜は集中して線画を描くそうです。下書きなしの一発勝負、ドキドキを楽しんでいるそうです。

 

「No.2」

本がお好きだそうでNADiffやABC六本木店で、長い間書店員として様々な本に触れてきた與畑さん。出版業界を盛り上げたいという想いはずっとあるとのこと。制約があるようで、こんなにも自由に表現できるんだと、たくさんの本を見て感じてきたのだそうです。イラストレーションのお仕事は何でもやってみたそうですが、やはり一番の目標は本の装画を描くこと。デザインして頂くことで、がらりと変わった自分の絵を見てみたいし、自分の絵の可能性を見てみたい、と與畑さん。今後のご活躍が楽しみです!

「Life」

副田高行賞 坂之上正久個展「顔色模様」

HBファイルコンペvol.29の受賞者展、第3週目は副田高行賞大賞に選ばれた坂之上正久さんです。初個展となりました。
一昨年は特別賞を受賞された坂之上さん、昨年はがらりと作風を変え見事大賞に選ばれました。無表情な顔からは様々な想像が広がります。原画のユニークなマチエールもお楽しみに!

 

 

前回がHBファイルコンペ8回目の応募だったという坂之上さん。大学生の頃から様々なイラストレーションのコンペに応募されていたそうです。前回、特別賞を受賞できたことで、これまで以上に絵の仕事をしてみたいと思ったとのこと。装画への憧れがあったことから、書店へ行き様々な本を見て研究されたそうです。人物の絵が多かったことから、自分なりに描くことのできる人物画に挑戦してみようと思い、今回の作品に辿り着いたそうです。

 

ファイル作りで意識したことは、群像画や上半身、全身、横構図の絵を入れるなど、ページを開いていく間に変化があるように工夫されたとのこと。ページを開くごとに、モチーフの人数が増えてまた戻る…といったリズムも意識されたそうです。他にも明るく前向きな気持ちになるような絵を描こうと意識されたとのこと。モデルは居らず、何も見ず想像で描くそうです。

 

 

今後も小説の表紙を目指します、と坂之上さん。のびのびとしたタッチが見る側の気持ちをほぐしてくれるような作品たちでした!ぜひお越しくださいませ!

 

 

日下潤一賞 
 上山拓次個展「ハレとケ」

HBファイルコンペvol.29の受賞者展、第2週目は日下潤一賞大賞に選ばれた上山拓次さんです。
昨年、7回目の応募で見事大賞受賞となりました。黒い影には何が描かれているのか…ぜひギャラリーでご覧いただきたいです。上山さんの初個展、ぜひお越しくださいませ!

今回のテーマは「ハレとケ」。民俗学の用語で行事や祭事の「ハレ」とそれ以外の普段の生活「ケ」、日常と非日常をひっぱり出して作品にしようと思った、と上山さん。奇妙なタッチを生かせるモチーフを選ぼうと意識されたそうです。統一的なトーンが嫌だったそうで、ハレとケ、2つの属性が混ざっているモチーフを描いたとのこと。

 

 

 

応募したファイルの作品は、描いた絵を古いコンパクトデジカメで撮影し加工したもの。予想していない色や変な色を拾い、色調を変えるなどして実験的に制作していたものだったそうです。1枚1枚で完結するのではなく直接的ではない、見えないストーリーが出てくるような、ファイル全体で伝わるような絵を目指したそうです。怖くも見えるし、普通にも見える、どこにでもあるものにも見えるように描いたとのこと。自分の中では形が一番重要で、一番の問題、と上山さん。

 

愛知県にお住まいの上山さん。学生の頃からHBファイルコンペに応募されていたそうで、コンペに出し始めたきっかけは、予備校時代の先生でイラストレーターの杉山陽平さんが仲條正義賞を受賞されたことだったそうです。杉山さんも形にこだわる作家さん、上山さんが10代の終わりにとても影響を受けた方なのだそう。昨年の応募でダメだったら最後にしようと思っていたのでラッキーだった、と上山さん。
今後やってみたいお仕事について伺ってみると、「今の作風でできること、イラストレーションとしてどう見えるのか知りたい。 イラストレーションにならないのだったら、この絵は辞めてもいいと思っている」と上山さん。上山さんの探究心を垣間見る作品たちでした!今後も楽しみです。

特別賞展 特別賞6人によるグループ展

今週からファイルコンペvol.29の受賞者展が始まりました!
7月5日から8月28日まで、受賞者の作品を展示致します。第1週目(7/5(金)-7/10(水))は、特別賞に輝いた受賞者6名によるグループ展です。6人それぞれの個性が光る展示をどうぞお楽しみください!

日下潤一特別賞 / 小沢信一
副田高行特別賞 / 小山義人
藤枝リュウジ特別賞 / 丸山礼華
鈴木成一特別賞 / おぎわら朋弥
永井裕明特別賞 / あおい陽子
仲條正義特別賞 / 黒﨑威一郎

 

受賞者のみなさんと、審査員の鈴木成一さん、日下潤一さん

 

日下潤一特別賞 小沢信一
さん http://shinichi-ozawa.com/

 

鈴木成一特別賞 おぎわら朋弥さん https://ogiwara-tomomi.jimdo.com/

 

副田高行特別賞 小山義人さん https://www.yoshito-koyama.net/

 

藤枝リュウジ特別賞 丸山礼華さん https://ayaka-maruyama.com/

 

仲條正義特別賞 黒﨑威一郎さん https://iichiro-kurosaki.jimdosite.com/

 

永井裕明特別賞 あおい陽子さん https://instagram.com/aoi_yoko.03?igshid=3of901su1yvl

 

 

HBファイルコンペVol.30の募集もはじまりました。
今年の小冊子イラストレーションは一乗ひかるさんの描きおろしです!
応募要項・小冊子はギャラリーで配布しております。ギャラリーでのお申し込みのほか、
PASS MARKETからのお申し込みも受付しております!

今年はもう1種類のコンペ、「HB WORK Vol.1」もはじまります!
審査員は川名潤さん、岡本香織さん、尾崎行欧さんの3名です。

http://hbgallery.com/compe.html

↑詳細はこちらから。たくさんのご応募、お待ちしております!