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西山竜平個展 「TERRA」

今週の作家さんは西山竜平さんです。
HBでは5回目の個展となりました。
何層にも色を重ねて表現された空のグラデーション、
丁寧に描写された星の輝き、
アクリル絵具で丹念に描かれた美しい原画を是非会場でご覧くださいませ。

展示作品の複製画を一部オンラインショップでお取り扱い中です。
http://hbgallery.shop-pro.jp/

ーHBでは5回目の個展です。
個展の度に西山さんは、モチーフを選び取る着眼点や画材の工夫など、
様々な挑戦を続けてこられました。
今回はご自身最多、50点もの作品を展示されています。
今回の個展のテーマや、展示タイトル「TERRA」の意味、
新しく挑戦された点などについて教えてください。

 

3回目の個展「うつけのうた」の頃から絵本を意識して自主制作を続けてきました。
その時は架空の物語の断片を作り、それぞれの物語に合わせたテイストの絵をつける
という設定で展示を行いました。

次の個展「Dawn」では全部を空想にするのではなく、普段暮らしている場所をモチーフに
そこからイメージを膨らませて現実と想像が混ざり合った風景を作り、そこに短い文章を添える
形で展示を行いました。

そして今回の個展「TERRA」はこれまでの展示で培った経験をもとに
一つの絵本を作り上げて、その原画を展示することを目的にしました。

展示タイトル「TERRA」は大地や地球という意味のラテン語からつけました。
不思議な景色の広がる世界を放浪する物語を表す言葉として、短いながらも響きの良い語感に惹かれてつけました。
一から絵本を作ること自体初めての挑戦なのですが、なかでも文字のない絵本として
作っているので、コマ割りのある絵を作ったところが自分の中で一番の挑戦でした。

ー作家さんからギャラリーへ提出いただく展覧会用のコメントは85文字以内と限られています。
しかしながら、西山さんのコメントはその限られた文字数の中で、展覧会の本質を凝縮され、
加えて七五調の形式で綴られた詩のような響きは、私たち読み手の想像力をかきたてさせてくれます。

あたりいちめん しろいすな
かぜのほかには なにもない
しろい しろい すなのおか
そらにうかぶは われたつき
そこはかつての あおのほし

こちらのコメント文は、
絵本に掲載する絵を描かれる前に生まれたのでしょうか?
美しいコメント文が生まれた背景やエピソードなどがあれば是非お聞かせください。

 

このコメントは今回の展示用に後から考えました。
前々から展覧会用のコメント部分から展示の導入になればいいなと思っていて、
展示の雰囲気や作品のニュアンスが伝わる演出として今回のようなコメント文にしてみました。

ー今回展示されている絵本原画のアイデアはどこから生まれたのでしょうか?
はじめに思い浮かんだ言葉やイメージなどはどんなものだったのでしょうか?


もともと広大な景色を描きたいという欲求がずっとあって
絵本も白くて広い広い砂漠の景色が最初から頭にありました。
「あたりいちめん しろいすな」はそのイメージを言葉にしたものです。


ー西山さんはHBでの3回目の個展「うつけのうた」(2021年)で初めてオリジナルの短編集をつくられ、
各々の物語に合わせて絵を展開されました。
今回の個展は絵本の原画展示となりますが、もちろんこちらもストーリーが存在します。
お仕事でも物語に触れる機会が大変多かったと存じますが、
ご自身で物語を創作されるようになってから、西山さんの作品制作に何か変化はありましたか?

 

仕事の絵でも自主制作の絵でも、画面に映らない部分をより意識するようになりました。
例えば装画や挿絵を描く場合は文章には書かれていない登場人物たちの暮らしや
今の性格になった経緯、そこから発生する行動などを以前よりも想像して
絵を描くようになりました。

今回初めて絵本を制作してみて、実際に描いている場面の前後、ページには描かれていない場面と
そこからまたページとして描かれるところまでの繋がりをイメージすることがとても大切で、
そしてそこが非常に難しいということを身をもって知りました。
言葉にしてみるとすごく当たり前のことなのですが、なかなかできませんでした。

これまで描いてきた絵(装画や雑誌の表紙など)は1枚の絵で全体を包んで表現するイメージなのですが、
絵本の場合は一枚で完結せずに、前後の繋がりを意識しながらどの部分を切り取って絵にするかを考えるので、普段とは違った頭の使い方をしていて考え方を切り替えるのにとても苦労しました。


ー西山さんは絵本制作やイラストレーションのお仕事のほか、
webストアでも作品を販売され、
作家としての幅を広げられているように感じます。
西山さんの今後の展望をお聞かせください。

 

イラストレーター、絵本作家、画家としての活動を続けて、
それぞれで培った経験をそれぞれの創作に還元しながら
これからも絵を描き続けていければと思っています。
そして日本だけではなく海外の仕事や展示もできるようになりたいです。

インタビュアー:須貝美和

若林夏個展「good condition」

HBでは3回目の個展となる若林夏さん。

背景の隅々まで色鉛筆で描かれた若林さんの作品はエネルギーと愛情で満ち、

訪れるお客様の笑顔あふれる幸せな空間となりました。

一部作品はオンラインショップでもお取り扱い中です。
http://hbgallery.shop-pro.jp/

ー若林さんは3年ぶり3回目のHB個展となりました。

夕暮れ時や夏の終わりの花火など、

ふとした切なさを柔らかな色彩で表現された2016年「センチメンタル・ジャーニー」。

2020年「SWEET TIME SWEET MOMENT」では、

至福なシーンの集積を咲き誇るような色彩と画面の隅々まで描かれた描写で見事に表現されました。

今回の個展「good condition」はどのような思いで準備を進めて来られたのでしょうか。

個展のテーマと併せてお聞かせください。

 

「good condition」はまさに良いコンディション[状態・調子]のことをさします。

自分からいい気分になろう!というよりも。気候や体調など、

たまたま色々なことが整った時に、ふと立ち現れる良い気分。そんなニュアンスです。

なんてことない日に部屋でお茶を飲んでてて、

「あれ?なんか今めっちゃ幸せじゃん」とか思って一人でニヤニヤする時や、

道を歩いてて、前にすごい綺麗な赤いコート着てる人が歩いてて、そこに自転車で緑のツナギの子供が走り込んで来て

「あれ?今目の前の風景(構図?)が絶妙に最高なんだけど!」など、そんな「good condition」な時を絵に留めたいなと思いました。

 

ー若林さんは2009年からブログ「おなつだよ全員集合」を10年以上更新され続けています。

http://blog.waka-natsu.com/

ブログでは若林さんの仕事はもちろん、毎日の生活の中で感じたこと、直面した出来事、
喜びも、笑いも、痛みも含めてイラストと共に綴られいまを生きる等身大の若林さんの姿が描き出されており、
ほのかな感動を覚えます。

継続することが一番難しいと言われる中で
若林さんが長くブログを続けられている理由は何でしょうか。
また、各種SNS(InstagramやX)とブログはどのように使い分けてらっしゃいますか。

 

イラストレーションを習い始めた頃に、ささめやゆきさんのトークショーを見に行きまして。その時にささめやさんが「毎日絵日記を描いてるんです。そうすると毎日がとても愛おしく感じるよ」っておっしゃってて。

その時まだ、自分では何をどう描いていいかわからなかった頃だったので、これはいいぞと始めました。そしてまさにどうでもいいような日でもプププと笑えたり愛おしく感じることを実感できたんです。

あとは思いのままに吐き出したことが公開されることで、客観視して一旦整理できたり、気が済んだりします。多分単純に心と体に良いので続けられてるのかもしれません。

近年はSNSが広まったから、ブログはより公共性の少ないパーソナル空間のように勝手に思えて、SNSに上げるほどでは無いどうでもいいことを伸び伸び描いているのでますます息抜きの場所になってる気がします。

それでも机の引き出しにしまうより、どこか公開はしているという微すかな緊張感がちょうどいいなとも思います。

ー多岐にわたるジャンルで仕事を手掛けられている若林さん。
どのお仕事でも出し惜しみのない、
モチーフの細部にまで意識がこめられた描写に、
描くことへの情熱を感じます。
限られた時間の中で、これだけ密度の高い仕事を完遂できるのはなぜでしょうか?
若林さんの仕事に対する心構えをお伺いしたいです。
また、描くツールの面で何か工夫されていることがあればお聞かせください。

 

描き上げるのに、裏技や合理的な方法などなくて、ひたすら「気合い」と「愛」で乗り切ってます。
描くツールの工夫は時にないですが、最近は納期とボリュームの具合もタイトになことも多かったり、
1つの絵をさまざまに展開して使われることも多いので、デジタルで作成することも増えました。
デジタルだと、どうしても絵が整ってきてしまうので、
手描きのライブ感みたいなものを無くさないように心がけています。

 

ー若林さんが今後、挑戦されたいお仕事などはありますか?
これからの展望をお聞かせください。

 

具体的にあまり無いです。舞い降りてきた何かに固くならず、なるべく楽に身を委ねるように仕事できたら幸せです。

お仕事は自分で描いている時と違って、デザイナーさんや編集さんなどさまざまな方とやりとりがあります。
皆さんの魅力と知恵と技が絡み合い、絵、または企画自体に魔法がかかった時のトキメキがこの仕事の醍醐味なので、
できる限り沢山人と出会って面白いことを沢山できたらいいなと思います。

あとは、受注いただく仕事はありがたく沢山ください!なのですが、
自分から発信(発表)していくことにも興味あります。
面白い展示を企画したり、絵を動かしてみたかったり、
テキスタイルに落とし込んだりして「モノ」にして
グッズ展開することなどあまりやってきてないので挑戦していきたいです。

あとはたまにイベントなどで似顔絵描いたり子供たちと絵を描いたりするのが刺激的で至福な時間なのを知ってしまっていて、、
コロナも落ち着いてきたし、そういうのも増やしたいです。

あと何でしょう、画風の問題なのか装画など文芸のお仕事少ないので実は密かにもっとやりたいです。お待ちしてますw

まあでもとにかくもっといい絵が描けるようになりたいです。

インタビュアー:須貝美和

田口実千代個展「melody」

今週の作家さんは田口実千代さん。
HBでは4回目の個展です。
朗らかでのびのびとした筆跡は田口さんならでは。
ゆったりとした時間が流れる、心地よい展示をお楽しみください!

一部作品はオンラインショップでもお取り扱い中です。
http://hbgallery.shop-pro.jp/

 

 

━田口さんは3年ぶり4回目のHB個展となりました。
多様なモチーフを描かれる田口さんが、
今回の個展タイトルを「melody」という1つの言葉に集約された理由をお聞かせください。

 

普段音楽を聴きながら絵を描くことがあるのですが、
一瞬で心掴まれ筆がのる事があります。
そんな音楽みたいに生活の中で、ふっと良いなと思える絵がいつか描けたらと、
「melody」というタイトルにしました。

 

 

━ 最近では油絵具で描くことも多くなっているそうですね。
油絵具の魅力はどんなところですか?
田口さんはアクリルガッシュやiPadでも描かれていますが、
画材はどのように使い分けているのでしょうか。

 

油彩画の魅力はキャンバスに描く時に伸びやかにかける事です。
アクリルガッシュはずっと使っていて一番馴染みある画材です。
iPadは線画を描いたり落書きしたり、今は気軽な感じで楽しんでいます。

 

 

━田口さんは絵日記やスケッチも数多く描かれていますね。
田口さんが生活の中で目にする全てが描くモチーフとなり、
風景も静物も有機的に瑞々しく表現されていることに感嘆します。
田口さんは1枚の絵の完成をどのように見極めるのでしょうか?
よし!と思った瞬間です。
ただ油絵は一週間以上乾かすのですが、乾いた後に見た時に少し描き足す事もあります。

 

 

━今後の発表予定や挑戦されたいこと、
イラストレーターとしての展望などをお聞かせください。

 

次の発表予定はないですが、作品を見て頂けるのはうれしいです。
装画、雑誌、パッケージ、ポスター、
見た方がちょっとでも心惹かれる、そんなお仕事が出来たら嬉しいですし、
そういうお仕事がくるよう出来るよう精進しないとと思います。

 

 

インタビュアー:須貝美和

Tsuin個展「はなとどく」

今週の作家さんはTsuinさんです。
HBギャラリーでは初めての個展となりました。
美しさの中に、怖さや危うさが垣間見える魅力的な作品群。
Tsuinさんの妖麗な世界観をご堪能ください!

一部作品はオンラインショップでもお取り扱い中です。

http://hbgallery.shop-pro.jp/

 

━ 個展タイトル「はなとどく」には
「花と毒」「花届く」2つの意味をこめられたそうですね。
展示作品も人物と併せて、花が描かれている作品が目立ちます。
Tsuinさんにとって花とはどのような存在なのでしょうか。

花は色や形から元気をもらえ、特に生きている花はそこにあるだけで元気をもらえる、ありがたい存在です。今回、DMをイメージして作った花束をくれた友人がいて、とても嬉しかったです。

 


 

━ Tsuinさんは装画や挿絵の仕事を数多く手がけられており、
今回の個展でもお仕事で描かれた挿絵が展示されています。
お仕事とオリジナルの作品を並列して展示しても、雰囲気に統一感を感じますね。
Tsuinさんご自身は物語に絵を添える仕事において、好きなジャンルはありますか?
また、得意なモチーフなどがあれば教えてください。

お話を読むのが好きなので、本の仕事はいつも楽しくさせて頂いています。モチーフとしては女性や子供、動物が好きです。ジャンルは問いませんが、ホラーやミステリーはウキウキして描いています。

 


 

━ 最近ではご依頼を受けたウェディングフォトの制作もされているとのこと。
依頼された方とはラフなどのやりとりはあるのでしょうか。
納品までどのようなプロセスを踏みますか?
これからお願いされる方に向けてご案内いただけますか。

ラフのやり取りはせず、完成までお任せいただいた形でした。細かく指定頂くより、自由に描かせて頂いた方が描きやすいので、絵の元となる写真を頂き、他は自由に描かせて頂きました。納期は1ヶ月ほど頂きました。

 


 

━ Tsuinさんの筆致には、人物の内面やバックグラウンドまで想像させてくれるような余地を感じます。
人物を描く際に意識されていることは何でしょうか。
また、現在の画風になるまでに影響を受けた方がいれば教えてください。

人物はほとんどその時の自分の気持ちを込めて描くことが多く、自画像のようなものだと思っています。描く時は音楽をかけて気分を高めています。

ピーター•ドイグ、網中いづるさんや日端奈奈子さんのようなきっちり描かない方が好きで、影響を受けていると思います。ちなみに網中いづるさんの原画(個展で購入しました)が家にあって、毎日眺めてます。

 


 

━ 今後挑戦されたいお仕事などや活動など、
Tsuinさんの展望を是非お聞かせください!


装画や広告、パッケージなど、見た人が何かしら嬉しくなるとか、癒されるとか、心を動かされるような仕事ができたらとても嬉しいです。

 

 

インタビュアー 須貝美和

春日井さゆり個展 「おままごと」

今週の作家さんは春日井さゆりさんです。

HBギャラリーでは初めての個展となりました。

アクリル絵具で丁寧に描かれた美しい作品の世界は

非現実的な側面もありながら心地の良い感覚を覚えます。

 

一部作品はオンラインショップでもお取り扱い中です。

http://hbgallery.shop-pro.jp/

 

ー春日井さんは装画や挿絵のお仕事で既にご活躍されており、

グループ展でも作品を発表されてらっしゃいますが、

HBでは初めての個展となりました。

今回の個展はどのような思いで準備を進めて来られましたか?

 

とてもありがたいことに、HB WORKコンペで特別賞をいただき、その受賞者展の際にオーナー様から個展のお誘いをいただきました。

本当に嬉しくて光栄だったのですが、急なことでしたのでとにかく思いついたものから作っていって、

はじめは綿密な計画やテーマは決めることなくふわっとした状態で、手を動かすことが先だと思い、なんとなくで進めていきました。

制作を進めていく中で、本当に身近な、日常で感動したことを切り取り作品にしたいと思いました。

「おままごと」というタイトルにして、全体としてはまとまったと思っています。

ー春日井さんは絵を描かれる際、

模型を作って描いたり、鏡を見て描かれるそうですね。

そのような描き方になったのはいつからなのでしょうか。

今の手法になった経緯などをお伺いできますか

 

以前、四谷のギャラリーでグループ展に参加した際、来てくださったお客様に

「ディティールを大事にしたほうがいい、まだ迷ってるところがあるように思うから見本や模型を簡単でいいから作ってみては」

と仰っていただいて、それから下準備的なことを以前よりしっかりするようになりました。

実際、やはり説得力みたいなものが強くなったかなとは思います。

 

ー書店に並ぶ春日井さんの装画は人目を引き、

ダヴィンチ8月号でもジャケ買いしたくなるイラストとして紹介されています。

普段描かれているオリジナル作品と、仕事のための作品、

描き進める中で、双方に意識の違いなどはありますか。

 

お仕事とオリジナルでは特に意識はないと思うのですが、装画の絵のラフを描くときは、

今までの私の絵と物語の雰囲気を結びつけるような感じで考えて、

その上でもう一歩踏み込むようなラフが描けるように心がけていますが、

やはり自分だけの作品ではないので、本当に緊張していて、

汗びっしょりになっていたりします。。

ー春日井さんは漫画も描かれており、

「幽霊とゆーれい」で、講談社が主催するアフタヌーン四季賞の佳作を受賞されています。

漫画でも日常のシーンを土台に描かれながらも、

非現実的な世界を私たち読者に体験させてくれます。

春日井さんのポストにある「すぐそばにある異世界」がイラストでも漫画でも共通する視点のように思えました。

春日井さんご自身は、独自の世界を表現されるために、

普段から準備されていることや取り組まれていることなどはありますか。

 

取り組んでることと言っていいのかは分からないのですが、漫画は小さい頃から大好きで、日常が嫌なとき、私の逃げ場となったときもありました。

大人になってからはお酒を飲んだり、出かけたりして逃げ場を作れるようになったのですが、

好きな作品の世界を思い描いたり、日常とは違う時間を過ごしたときの感じをストックしておく頭の逃げ場コーナーみたいなものをいつも設置しています。

頭の逃げ場には夜中に少し起きたり、日差しがいつもと違うなぁなど、ピンとくる景色や音や手触りのような形容しがたい感じもあり、

それを形にしたいと思っていて、それが絵や漫画の作品になっているので共通点があるのかもしれません。

 

ーますます活躍が期待される春日井さん。

挑戦されたいお仕事などや活動などはありますか。

今後の展望を是非お聞かせください。

 

また装画のお仕事ができたらなと思います。

雑誌や、商品パッケージなどにも挑戦したいです。

個展で大きい絵を描いたり、漫画も新作を描きたいですし、

作りたいものはたくさんありますのでこれからも制作を続けていきます。

この度はありがとうございました。

インタビュアー 須貝美和

松木直紀個展 「スクランブル」

今週の作家さんは松木直紀さん。HBでは3回目の個展となりました。

今回のテーマは渋谷の街。雑踏の中を交錯する音や光、空気感の描写は必見です。
松木さんらしい、しっとりとした臨場感をぜひお楽しみくださいませ!

一部作品はオンラインショップでもお取り扱い中です。
http://hbgallery.shop-pro.jp/

 

 

Q1.
松木さんは3回目のHB個展です。
「atmosphere」と題された2019年の初個展では明かりが灯る夜の街を、
続いて2021年「雨と雪」では新雪と雨の光景を描かれました。
今回は「スクランブル」と題し渋谷の街をテーマにされています。
渋谷をモチーフに選んだ理由をお聞かせください。

過去二回の展示では、近隣の住宅街など、誰も知らない街を描くことが多かったので、次は皆が知っている光景を描きたいと考えていました。
渋谷は、老若男女 国籍問わず色々な人がいて、明るいところも暗いところも、都会的な場所も自然が多い場所もあり、文化もスポーツも盛んで、本当に色々な要素がごちゃ混ぜになった面白い街だなという印象があり、そんな渋谷の光景を描き集めてみたいと思いました。

 

 

Q2.
松木さんはご自身で撮影された写真を元に絵を描かれるそうですね。
今回も実際に渋谷へ撮影に行かれましたか?
取材を終えてから絵を仕上げるまで、
松木さんはどのようなプロセスを踏まれるのでしょうか。

展示の構成をざっくり考えてロケ地の候補を洗い出した後、渋谷に取材に行きました。いくつか作品ができると全体の構成を見直すので、その度に何回か行っています。もともと20年くらい前にはよく渋谷に遊びに来ていたので、その頃を思い返しながら、街の変化を楽しみつつ歩き回っていました。
取材で撮影した写真は、フォトショップ等で他の写真や資料と組み合わせたり、線画を描き足したりして下絵を作ります。その後は下絵をベースにアクリル絵の具で描画します。

 

 

Q3.
お仕事で描かれる風景画はどのように制作を進められますか。
小説推理で挿画を担当された遠藤秀紀先生の連載小説「人探し」
こちらで描かれた駅の改札は、どこか特定の場所なのでしょうか。

制作の進め方は、基本的にはオリジナルと同じです。こういう絵にしたいというラフを作った後に、それに合う資料を探したり、ロケ地が思い浮かべば取材に行きます。それらを元に下絵を作って、アクリル絵の具で描きます。
物語の場合、あまり場所や人物が確定してしまうような描写はしたくないという思いがあって、ぼかすことが多いです。「人探し」の場合は実在する駅が舞台になっているので一応参考にはしましたが、それと特定できる要素は残していません。

 

 

Q4.
普段からどんなモチーフを描くときにも「空気感」や「雰囲気」を大切にされているそうですね。
絵を描き進めて行く中で、空気感、雰囲気を保つために工夫されていることはありますか?

意識的に気をつけているのは、あまり描き込みすぎないようにすること、あとは構図とモチーフ・ライティングでしょうか。
フルデジタルの制作だと描きすぎてしまうので、描画の段階ではアナログにしています。
街の絵の場合、街の空気は人が作ると思っているので、画面内に人がいない光景でも人の存在を感じさせるようなモチーフや灯りを入れるようにしています。

 

 

Q5.
松木さんは今年のTIS公募で見事入選され、ターナー賞,ファーバーカステル賞と企業賞をW受賞されました。
確かな実力をお持ちの松木さん。ますますのご活躍が期待されます。
今後の展望をお聞かせください。

書籍の装画や挿絵のお仕事はとても楽しく、今後も続けて行けたらと思っています。
街の絵を描くのが好きなので、そのあたりで雑誌や広告などのお仕事につながると嬉しいです。

 

 

インタビュアー 須貝美和

宮岡瑞樹個展 「ファジー」

今週の作家さんは宮岡瑞樹さんです。HBでは初めての個展となります。

デザイン事務所勤務を経て、2022年からイラストレーター・グラフィックデザイナーとして

書籍や広告を中心に活動されています。

日常の中に織り成される穏やかな時間、漂う空気、微細な感覚…

普段見過ごしがちな瞬間に立ち返るような美しい作品を是非会場でご覧ください。

一部作品はオンラインショップでもお取り扱い予定です。

http://hbgallery.shop-pro.jp/

Q1.

個展タイトル「ファジー」には宮岡さんのどんな思いがこめられているのでしょうか。

今回の展示のテーマについてお聞かせください。

 

心地よい空間にいる時に体がその空気に馴染んで溶け込むような感覚になる時があり、そのイメージを表現したいと思いました。

ファジーは「ぼやけた」「境界が曖昧」といった意味なので、テーマを一言で表している言葉でした。

 

Q2.

イラストレーターとグラフィックデザイナーの両立を目指し、昨年からフリーランスで活動をされているそうですね。

今回のDMもご自身でデザインされています。

イラストレーターとグラフィックデザイナー、2つの領域を横断することを選択された背景には

宮岡さんのどのような経験、考えがあるのでしょうか。

 

大学を卒業しエディトリアルデザイナーとして働き始めた頃は、イラストレーターになることは全く考えていませんでした。

デザイナーの立場からイラストレーションについて詳しくなりたいという思いから、

作品や作家さんの勉強をしていく中で描きたい気持ちが湧いていきました。

SNSに投稿した作品に少しずつ反応をもらえるようになりイラストレーターとしても活動する事ができるようになりました。

 

 

Q3.

装画やポスターなどのイラストレーションを描くこと、

書籍やフライヤーのデザインを制作すること。

各々の作業において心構えや意識の点に違いはありますか?

宮岡さんのこだわりなどもあればお伺いしたいです。

 

デザインの場合は決まったスタイルなどは持たず依頼内容に相応しい表現を心がけていますが、

イラストレーションの場合はスタイルに要望がある事がほとんどなのでその違いは意識しています。

要望をしっかりお伺いして、期待以上のものを制作して喜んでいただきたいという心構えは同じです。

 

Q4.

宮岡さんの震えのある線は

見る人の心の琴線に触れる繊細さもありながら

様々な解釈を許容するようなおおらかさも感じます。

線を描かれる際に、ご自身で意識されていることはありますか。

現在の表現になった経緯などもあれば併せてお聞かせください。

 

自分のイメージを表現できる線を探している時に、

たまたま手が震えて縒れてしまったか弱い線が魅力的に見えたのがきっかけです。

直線や曲線の形が崩れないように気をつけてノイズを足すような感覚で描いています。

 

Q5.

イラストレーターとグラフィックデザイナー

各々の立場で今後手掛けたい仕事や

自主的に取り組みたい活動などはありますか。

宮岡さんの今後の展望をお聞かせください。

 

自分の絵を使って自分でデザインする機会は少ないのですが、とても楽しいですし両方の立場を活かせると感じています。

文芸作品で装丁と装画を一緒に担当させていただくことが今一番の目標です。

夏季休廊、オンラインショップお休みのお知らせ

8月10日(木)~8月23日(木)まで、夏季休廊とさせて頂きます。

それに伴いまして、HBオンラインショップの発送業務もお休みさせていただきます。
休廊期間中にいただきましたご注文やお問い合わせについては、
8月24日(金)以降に順次対応させていただきます。
商品到着が遅れますことご了承くださいませ。

ご不便をおかけ致しますが、どうぞよろしくお願いいたします。

 

HB FILE COMPETITION vol.33 鈴木成一賞 田渕正敏個展「Signal」

HBファイルコンペvol.33 受賞者展ラスト!第6週目の作家さんは
鈴木成一さんの大賞を受賞された田渕正敏さんです。

多数の技法を駆使し、複雑な試みが垣間見える見応え抜群の内容でありながら、
鮮やかなブルー一色で統一された夏らしい涼やかな展示となりました。

会期中、付箋に手書きで作品の解説を加えていくなど
田渕さんらしいアイデアも必見です!ぜひ会場でご覧くださいませ。

一部展示作品はのちほどオンラインショップでもお取り扱いいたします。
http://hbgallery.shop-pro.jp/

 

 

Q1.
鈴木成一賞 大賞受賞、おめでとうございます。
受賞を知った時はどんなお気持ちでしたか?
鈴木成一さんに選ばれた感想もお聞かせください。

 

A1.
応募作は2年前に描き始めたシリーズで、大きな絵の変化を感じてコンペティションに応募することを決めました。
10年以上のキャリアがある中でこの変化がどのように受け取られるのか期待と不安がありましたが、とても早い段階でピックアップして頂けたことがとても嬉しかったです。

鈴木成一さんは、自分の読書体験と密接に関わるグラフィックデザイナーで小説に魅了されるきっかけとなった東野圭吾「白夜行」「幻夜」のブックデザインをはじめ
本屋に通うということが習慣になった学生時代に出会った書籍が多く、装幀・ブックデザインという言葉を意識し始め装画を描くことを志す時期と重なります。

そうして小説の装画を描きたいと思ってイラストレーターになったものの、10年間で数冊のチャンスしかありませんでした。
ファイルコンペ受賞のお知らせを頂いた時はとても嬉しかったのですが、ここから仕事に繋げるまでが大変だということが分かっていたので
受賞の4日後に鈴木成一デザイン室から装画の依頼を頂いた時にようやくやりたいことに辿り着いた思いでした。

鈴木さんから装画についての絶対的な指示は無く、とにかくゲラを読んで描いてみて下さいということを言ってくださるので、こちらとしては思いきりフルスイングで取り組めています。

 

Q2.
応募されたファイルを作成するにあたり、
工夫されたことや意図されたことなどはありますか?


A2.
まずは1年で様々な方向性の絵20枚を完成させるということに苦心しました。一つ手応えがあると似たものを量産してしまいがちなので、
そのスタイルを毎度避けたり壊したりしながらまだ試みてないことは何かを考えながら描きました。
20枚を完成させた後、今度はB4ファイルという形式での見せ方に苦戦しました。
B2サイズで描いている原画をB4サイズに縮小して見せなければならないので縮小することで消えてしまうディティールを時間をかけて補正しました。
横位置の絵は見開きで見せるとインパクトがありますが、ファイルの構造上真ん中で真っ二つに割れて下地の黒が見えてしまうので
絵の中心に重要なモチーフがある絵はセレクトから外しました。


Q3.
2023年はHBの受賞展の前に既に3回個展を開催され
アートフェスティバルへの参加やポップアップショップにも出店されています。
クライアントワークも数多く、非常にお忙しい日々の中で
同年開催の1つ1つの個展に対し、どのようにテーマやポイントを棲み分け、
準備を進めてこられたのでしょうか。

スケジュールを完遂させるために、田渕さんが日頃意識されていることや、
生活習慣などもあればお伺いしたいです。

A3.
去年から今年にかけてコンペティションで良い結果が残せたので、このタイミングしか無いと考え
仕事は多少セーブしながら出来る限り作品制作に時間を割きました。

3回の個展にはそれぞれやりたいことがありました。

初回の「アルバム」@ギャラリー・ルモンドでは改めてイラストレーターとして自己紹介をする。
2回目の“Tags”@Diegoではギャラリーという空間全体を使って青い絵が一つの作品として見えてくるように展示をする。青を印象付ける。
3回目の「青いfoods」@恵文社では過去作と近作を同列に並べて絵の変化を確認する。
東京以外で個展をするのが初めてだったので、その可能性について考える。
以上のような事を考えていました。
立て続けに個展をするのは体力も精神もすり減りますが、初回以降は全て新作で挑むということを辞めたので何とかなりました。スケジュール管理はとても苦手な上に無謀な構想ばかり思いついてしまいます。
さらに日常生活も大切にしたいという欲張りなので、何とかかんとか平日の日中に仕事も作品制作も収めるようにやりくりしています。

子供が成長し以前よりも時間に余裕が出来たことも作品制作に大きく影響しています。
妻の提案でそれぞれが平日の内の1日は仕事に限らず夜遅くまで自由に過ごしても良いという取り決めになり
僕は水曜日をその日に充てて大量の作品を制作をすることが出来ました。
ほとんどの作品がこの「水曜日」に描いたものなので個展のタイトルにしようかと候補にしておりました。

 


Q4.
グラフィックデザイナー松田洋和さんとのユニット“へきち”での活動、アトリエでの読書会など
「イラストレーション」に対して課題を投げかけるような発信をされており、その視座の高さに感服します。
田渕さんはどのようにご自身の視野を広げ、洞察力を高めてこられたのでしょうか。


A4.
作品集や個展を企画する時にはいつもグラフィックデザイナーの松田洋和に相談してきました。

僕は見切り発車でとにかく何か描いてから考えるというような絵が多く、飽きてしまうのもとても早い、
描いてしまったらあまり自分の絵に関心が無いので管理もとても雑になります。
それが松田のおかげで作品をそれぞれ本にしてアーカイブしたり、アトリエで保管したり出来る様になったので松田様様です。
松田がデザインした僕の作品集は12年で60タイトルを超えていて、僕が描くものを1枚たりとも溢さないという姿勢に励まされます。
松田はペインティングも素描もフラットに捉えられていて、素描は下描きとしか捉えていなかった僕の視点を
素描のまま痕跡とするという見せ方もあるというように変えてくれました。
今回の展示でも普段は捨ててしまうようなメモ書きや落書きまで全てスキャンしてスケッチ集として販売しています。
イラストレーションについては仕事以前にただファンであり続けています。
未だに話題といえばあのイラストレーターが良いだの、新しい人出てきただの、あの装画誰だろうね〜などと学生の頃から変わらないままです。
学生の頃はインターネットもまだ主流でなく雑誌の影響力が強かった。
玄光社のイラストレーションという雑誌と書店に並ぶ書籍の装画だけが僕のイラストレーションの知識の全てでした。
その頃見た誌上コンペTheChoiceの世界観が目に焼き付いていて大きく影響されています。
グラフィックとしてのイラストレーションはもちろん、そのシステムにもとても興味があります。
絵を描いてそれが商業として成り立つシステムが当然のように世の中にあって、イラストレーターが職業として認知されている。そのことにずっと驚きを持っています。
そこにはもちろんグラフィックデザインやイラストレーションの分野の先人達の尽力によって信頼を得ていった歴史があります。
そういったイラストレーションを取り巻く歴史に興味を持つと自ずと視野を広くする必要に迫られるのかも知れません。
HBGALLERYでの展示もイラストレーションの歴史の一端に触れる思いで嬉しく思っております。

 

Q5.
今回で青のイラストレーションの展示は一旦区切りとされるということですが、
何か新しいテーマがあるのでしょうか。
田渕さんの今後の展望やビジョンをお伺いできますか。

 

A5.
作品で試みてきたことが仕事で求められ始めているので、そこに注力したいと思っています。いつ仕事が来ても対応できるようにと様々にシュミレーションして作品を作るのですが、
いざ依頼が来ると自分の想像を遥かに超えたテーマが降りかかって来ます。
サッカーが好きな息子が「PKは練習できない」という話を聞かせてくれました。
基礎は練習できるけれど本番の緊張感は再現出来ないということらしいです。
装画も同じ様に本番でみなぎる想像力がとても待ち遠しくそれがやりがいになっていると思います。

今後の展望としてはもう少し青い絵でやり残しを感じているところをゆっくり進めながら、

振り子が大きく揺れるように異なるベクトルの作品を作ってみたいと思っています。
鈴木成一さんには「そろそろこのシリーズに飽きる頃だと思うから、次回作に期待します」と僕の資質を見抜かれていたので
期待に応えてまた面白い絵が描きたいです。また10年かかるような気もしますが。

 

HB FILE COMPETITION vol.33 河西達也賞 こみひかるこ個展「ぴかぴか PikaPika」

HBファイルコンペvol.33 受賞者展、第5週目の作家さんは
河西達也さんの大賞を受賞されたこみひかるこさん。初個展です!
弾けるような曲線で描かれた、可愛らしい動物たちをたっぷりお楽しみください。

会場では、シナ材でつくられた壁掛けオブジェなど
こみさんならではの新たな試みもご覧いただけます。ぜひお越しくださいませ!

一部展示作品はオンラインショップでもお取り扱い中です。
http://hbgallery.shop-pro.jp/

 

 

Q1.
河西達也賞大賞受賞、おめでとうございます。
受賞を知った時はどんなお気持ちでしたか?
河西達也さんに選ばれた感想もお聞かせください。

 

A1.
河西さんのお仕事をかなり以前から拝見していて、手掛けられるパッケージやグラフィック等、全てがとても可愛らしく素敵なものばかりで、
いつも発売されたらお店へチェックしに行っておりました。その為、受賞をお聞きした時、飛び跳ねるほど嬉しかったです。

 

Q2.
応募されたファイルを作成するにあたり、
工夫されたことや意図されたことなどはありますか?

A2.
流れるように、スムーズにページをめくっていただけるように、イラストの順番に気をつけておりました。
テイスト的にも、静と動を交互に感じられるようにして目線が退屈しないように工夫して選択しました。

 

Q3.
こみさんは広告制作会社に勤務されているとお聞きしております。
デザイナーとして成果を出しながら
ご自身のイラストレーションを数多く制作されているのが
大変素晴らしいと感じます。
限られた1日の時間をどのように管理し、制作時間を確保されていますか。
ご自身で気をつけていることや心がけてらっしゃることはありますか?

A3.
まだまだ時間の使い方が難しい所はありますが、勤務時間前後の朝と夜やお休みの土日祝日を使って、イラストレーターの活動をしております。
平日に下書きだけ進めて、土日のまとまった時間を確保できる時に着彩していたりなど、
iPadでの制作がメインなので、その辺りは思い立ったらすぐ取りかかれるところがデジタル作画の良いところかなと感じております。


Q4.
こみさんは学生時代から温かみのあるイラストレーションを描かれていますが、
幾何形態をベースとした直線的な表現から
現在では曲線を主体に、より伸びやかに、より愛らしく、
ますます進化されているように感じます。
こみさんご自身はどのようなビジョンを持ってイラストレーションを制作されてきたのでしょうか?

A4.
学生時代はイラストは好きでも、描くこと自体に不慣れで、コンパスや定規を使って製図するように絵を描いておりました。
社会人になってから、普段のお仕事等を通じて自分の描きたいものが明確になり、肩の力を抜いてのびのびと制作できるようになってきたと感じます。
また、「こんな犬がそばにいたらいいのに〜」といった、生活の中に癒しを求めて描いていた部分が大きかったかと思います。

 

 

Q5.
イラストレーションのお仕事で手がけてみたいジャンルや、
取り組みたい活動など、
こみさんの今後の抱負を是非お聞かせください。

Q5.
様々なジャンルで良いお仕事ができるように、これからも新しい表現に挑戦し続けていきたいです。
絵本や本の装画など、物語に関わるお仕事も、たくさん増やしていけたらと思っております。