松尾穂波個展 「海の向こうをゆめみて」
今週の作家さんは松尾穂波さんです。初個展となりました。
幻想的な世界観とレトロな雰囲気が魅力の松尾さんの作品。ステンシルで描かれた、美しい原画の数々をお楽しみください!
「都市の一灯」
今回が初個展の松尾さん。子どもの頃の記憶や、過去のできごと、外国やまだ行ったことのない場所など、すこし遠く離れたものをテーマに描かれたそうです。作品はすべてご自身で型から作るステンシルで描かれています。型を作るとき、細かなパーツを切っていく作業は集中力を持続させるのが難しいそうですが、切り貼りなど細かな作業はお好きなのだそう。
「雑沓」
「路地裏」
2年前からMJイラストレーションズへ入られた松尾さん。入った当時は作風を模索していた時期だったそうで、色々な画材や表現を試したそうです。色鉛筆や水彩では描きすぎてしまうため、もっと削ぎ落としたり、コントロールが難しい方法で絵を作りたいと思い現在の技法に。一目で自分の絵とわかるようなものを描きたい、という目標があったそうです。MJの講評でたくさんの人に作品を見せる場があったのがありがたかった、と松尾さん。
学生時代にはイラストレーションを主軸にしたアニメーションや、エディトリアルなど幅広く学ばれていたそうです。毎日、ガッシュやコラージュなど色々な画材に触れ、描き方を試していたとのこと。そのときの経験がなければ、自分の絵をみつけるまでもっと遠回りをしていたのかもと思うこともあるそうです。
「日曜日の街」
「硝子の小鳥」
今年『MJイラストレーションズブック』に初めて掲載された松尾さん。先日、本を見た方からステンシルのタッチで初めてのお仕事の依頼があったそうです。普段から素敵な装丁の本を集めているそうで、装画や挿絵、絵本のお仕事に興味があるそうです。また、今年はコンペで賞をとることも目標とのこと。今後益々のご活躍が楽しみです!
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